「なにわ男子を外してほしかった」日テレ『24時間テレビ』の阿鼻叫喚　上層部からは“失敗した”という声も

「明日のために、今日つながろう。」をテーマに、両国国技館にて開催を予定。ただ、何かと世間を騒がせているジャニーズ事務所のなにわ男子がメインパーソナリティーということもあり、日本テレビにもピリピリムードが漂っているという。

「昨今『24時間テレビ』は普通に放送しても“偽善番組”だと批判されてきた。コロナ禍のときも批判を受け、今年はやっとアフターコロナで通常放送ができると局員も安心していたのですが、折り悪くジャニーズ事務所の性加害騒動が起き、なにわ男子の起用にバッシングが起き始めた。これまで同番組はジャニーズタレントがメインパーソナリティーを務めることが多く、“御用達番組”といわれ続けてきた歴史もある。そこに今回は性加害騒動があり、バッシングはSNSを中心に加熱しています」（スポーツ紙記者）

　6月21日には、そのなにわ男子が日本テレビの特設会場に登場し、恒例の「チャリTシャツ」などを手渡すサプライズを行った。このなにわ男子の担ぎ出しに対しては、味方であるはずのファンからも批判を受けている。

「今回、混乱を避けるためになにわ男子はサプライズ登場になり、結果として参加できなかったファンからの反感の声がTwitterに多数書き込まれることに。今回のサプライズに対してのファンの反応がよくなかったことで、CMスポンサーも戸惑っているようです。日本テレビの営業部は、スポンサーへの事情説明に大忙しですが、中にはなにわ男子を外してほしかったという声まで聞こえるほどのよう。もちろん、なにわ男子に罪はないわけなので、やり玉にあげられることになったメンバーは気の毒なのですが……」（民放関係者）

　チャリティ番組という側面を持ちながらも、CMが普段より割増で売れることで、日本テレビとしては“ドル箱”となる『24時間テレビ』。今回、ジャニーズ事務所と心中しても良いと覚悟を決めたわけだが、放送日当日までこの騒ぎは続きそうだという。

「最近では、広末涼子とキャンドル・ジュン夫妻の不倫の話題ですっかり影を潜めていますが、ジャニーズの性加害騒動はまだまったく収まっていない。告発したカウアン・オカモト氏を中心に、国会へ児童虐待防止法の改正を求める署名を提出するなど事態は悪化。立憲民主党などが興味を示しているという話もあり、芸能界だけの問題ではなくなる可能性が大きい。今後、『24時間テレビ』の放送日付近でまた性加害騒動に動きがあれば、いま以上に収集がつかないことになりそうです」（週刊誌記者）

　ジャニーズ事務所の性加害騒動に巻き込まれる形で、例年にもまして悪い意味で大注目を集めることになった今年の『24時間テレビ』。その影響は、放送日の警備体制にも大きく関与してきそうだという。

「なにわ男子のファンは未成年が多く、生放送を行う両国国技館付近でトラブルを起こすのではないかと心配されている。というのも、参加しづらいジャニーズ関連のイベントでは『音漏れ参戦』が発生することが多い。最近でも、6月10日〜12日に開催されたSnow Manの東京ドーム公演でファンが騒動を起こしたばかり。いくら警告しても、放送日には多くのファンが集まるでしょう。そうなれば、深夜帯などで中高生の補導者が出る可能性もあり、主催する日本テレビの責任問題にもなる。また、周辺住民のクレームも予想されますし、悪意ある形でSNSにアップする野次馬も集まるでしょう。日本テレビは、所轄の警察に相談するなど、警備体制をいろいろと模索しているようです」（スポーツ紙記者）

　放送日前からこれまでにないほどの大きな問題に直面している日本テレビだが、今後はジャニーズ事務所に頼らない番組作りを進めていくつもりのようだ。

「すでに日本テレビの上層部からは、今回の『24時間テレビ』は“失敗した”という声も聞こえている。番組で大々的に呼びかけ、額を報じる寄付金も、今年は例年にない低い数字になるだろうと予想されています。現に、Twitterでは寄付金をほかの機関に行おうと呼びかける運動も起きているほど。これまでは毎年、好感度の高いジャニーズ事務所のタレントがメインパーソナリティーということを武器にスポンサー集めをしていました。なのに、性加害騒動ですっかり足を引っ張られているわけですから、ジャニーズタレントを“損切り”するのは日本テレビにとって当然のことでしょう」（民放関係者）

「明日のために、ジャニーズ事務所とは距離を置こう。」……そんな『24時間テレビ』になりそうだ。

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