1 :2020/12/01(火) 01:23:02.03 ID:CAP_USER9.net
藤田和日郎の漫画には、本来は悪役として描かれるような“ワル”が人助けをしたり、時代遅れになった旧タイプがど根性でニュータイプに勝ったりすることで生まれる“意外性”のおもしろさがある。そして、もうひとつ。「普通の人間が怪異に勝つ」という、従来のホラー漫画ではあまり描かれることのなかった独自の展開が、彼の作品を熱く、おもしろくしているのは間違いないだろう。
たとえば、『漫画家本vol.1 藤田和日郎本』(小学館)に掲載されているロングインタビューで、藤田自身こう語っている。
『高橋先生の漫画はすべて好きですが、「闇をかけるまざなし」という短編が特にすごくて。「なんだ、普通の人間が怪異に勝つ話を描いてもいいんだ!」って、まさに目から鱗でした。
『聊斎志異』や『遠野物語』を好きで読んでいたけど、結局人間が怪異に負けるような話が多い。だから高橋先生の漫画を読んで受けた衝撃は、今、自分で漫画を描くすべての基本になっています。』
ここでいう「高橋先生」とはもちろん高橋留美子のことだが、たしかに、それまでの(というかおそらくは現在でも)多くのホラー漫画において、「普通の人間」はたいてい怪異の犠牲になるだけで、それに勝てるのは常に、異能を持った選ばれしヒーロー(ヒロイン)だけだった。だが、(「闇をかけるまなざし」をはじめとした高橋のホラー短編群に“啓示”を受けた)藤田の漫画では、その“縛り”が基本的にはないのである。さすがに主人公には怪異と対抗しうる異能(もしくは魔性の武器)を持ったキャラクターを立てている場合が少なくないが、かといって、「魔物を退治できるのはその選ばれしヒーローだけではない」というふうに物語世界を設定しているのだ。
つまり、藤田の漫画では、超自然的な力を持ったヒーローだけでなく、場合によっては、主人公を支える「普通の人たちのがんばり」が怪異を倒すことがあり、誤解を恐れずにいわせてもらえば、そういう展開が時おり物語に挿入されるからこそ、彼の漫画は、ほかの数多くの異能バトル漫画よりも、“人の血が通った作品”になっているのだとは考えられないだろうか。さて、そんな「怪異と対決する普通の人たちのがんばり」がもっとも頻繁に出てくる藤田作品は何かといえば、それは、長編デビュー作の『うしおととら』をおいてほかにはあるまい。
『うしおととら』は、1990年から1996年まで『週刊少年サンデー』で連載された妖怪バトル漫画の金字塔である。主人公は、中学生の蒼月潮。古い寺のひとり息子である彼は、ある時、家の敷地内にある蔵の地下で、禍々しい形の槍に体を貫かれた妖怪(のちの「とら」)の存在を知る。「獣の槍」というその槍は、魔性の者を滅ぼすことのできる伝説の武器であり、500年のあいだ、この、かつて人々を震撼させた悪しき妖怪の動きを封じていたのだった。
結果的に、潮は、とらの“妖気”が解き放たれたために呼び寄せられた「魚妖」(深海魚のような形をした小さな妖怪)の群れを退治するために、「獣の槍」を抜いて、とらを自由にする。とともに、彼の体にも変化が起き、「獣の槍」を手にした潮の髪の毛はいきなり伸びて目は狂気を帯び、槍の使い手にふさわしい “異能者”になるのだった。
全文はソースをご覧ください
2 :2020/12/01(火) 01:23:29.67 ID:H+BMUgl+0.net
おまえはそこでかわいてゆけ
3 :2020/12/01(火) 01:23:59.20 ID:uy1AzU230.net
生涯最高の漫画
鬼滅も好きだけど、うしおととらの足元にも及ばない
4 :2020/12/01(火) 01:25:35.24 ID:Jw3bVzUH0.net
鬼滅の伊之助ってうしおみたいだな。
>>4
鬼滅に出てくる累の親父とかあれ字伏じゃんwって思った
ああうしおと虎好きだったんだろうなってのがわかる
5 :2020/12/01(火) 01:25:43.55 ID:+76JW/bg0.net
普通は普通の人間は怪異に勝てませんと思うのが普通です
6 :2020/12/01(火) 01:25:48.91 ID:VGj6uAW70.net
秋葉流やヒョウの死に様とか良かったな。
からくりくらいまでは面白いんだけどな藤田作品。
7 :2020/12/01(火) 01:26:21.03 ID:cAuIopUA0.net
普通の人間じゃないんですけど
8 :2020/12/01(火) 01:26:48.79 ID:Bi6FN6MP0.net
うしとらと言えば秋葉流のマッハ乗り
9 :2020/12/01(火) 01:27:52.62 ID:YTt7ROhw0.net
いや、どう見ても普通の人間じゃないだろ
10 :2020/12/01(火) 01:28:32.19 ID:e39LT/IS0.net
とらが元人間とか白面との因縁とかよくできてた
>>10
でも獣の槍があそこまで強いってのはちょっと違和感あるわ…
鬼になったギリョウさんだけの憎しみだけってのは弱いんだよね
>>34
モチーフなってるのが中国の伝説の名剣である干将・莫耶の剣だし
11 :2020/12/01(火) 01:30:05.77 ID:j3giAxfz0.net
特段珍しくもない設定だけどな。少年探偵団以来ごく普通の妖怪探偵モノ。サンデーはこんなのばっかだった。
12 :2020/12/01(火) 01:31:46.40 ID:VDleUedP0.net
ゴーストアンドレディとかもおもしろい。
1番好きなのはうしおととらだが。
13 :2020/12/01(火) 01:34:10.88 ID:zVQ4FmYu0.net
週刊をあの熱量でちゃんとやりきっただけ作者偉いと思うわ
有名な漫画家とかは優秀なアシスタントを囲っとくけど
この人はアシスタント全員を漫画家として独り立ちさせたいって本当に何人も漫画家にさせてるからそこの熱意もすごいと思う
14 :2020/12/01(火) 01:34:31.05 ID:olBCIdNr0.net
>>1
>「普通の人間が怪異に勝つ」
それ鬼滅の話な
うしおは妖怪化して戦うから普通の人間じゃねえだろ
>>14
鬼滅は主人公達どう見ても超人で普通の人間じゃないだろw
>>17
普通の人間が必死で体鍛えてるだけやであれ
たんじろうは鼻が利く
>>19
必死に鍛えただけであんなになるの常軌を逸してるだろ
多分全員先祖が戦闘民族とかだよ
>>23
全盛期の室伏広治なら下弦の十二ぐらいは殺せるかもしれん
>>23
ただの子供が山走ってるだけで凄いジャンプ力の超人になって
臭いで他人の心まで読めるとか完全に超能力者だよな炭治郎
>>19
筋肉化け物の甘露寺とかどうなんねん
>>17
超人と呼べる人は一人しかいない
そいつにかかれば無残ですら一瞬でやられる
炭治郎他鬼殺隊はそこまで辿り着けない
15 :2020/12/01(火) 01:35:17.70 ID:MLR/ilZs0.net
うしとらかぁ・・・
これもアニメの作り方次第では今の鬼滅みたいになれたと思うよ
無理やり3クールに収めるために色んな人いなかったことにして
個人的にはコンビニで立ち読みしながら号泣したサトリの話削った時点で糞決定だわ
>>15
ならねーよ
連載終了時点でアニメも終了くらいなタイミングで丁寧にやってたならまだしも
もう時代が変わっちゃてるから違和感ばかりなんだよおじいちゃん
>>15
おまえセンスいいな
>>15
キャラがかわいくないからキッズにグッズが売れなくて無理よ
>>15
買えよ
>>15
サトリの話は涙無くしては読めないよな
16 :2020/12/01(火) 01:36:04.22 ID:eiaYR1M90.net
思い入れのあるキャラクターを容赦なく殺していくから
それまでの少年漫画にもキャラクターが死んでいくものはあったけど
藤田作品ほどのものはほぼない
からくりサーカスなんて味方も敵もほとんど死んでるもんな
18 :2020/12/01(火) 01:37:48.50 ID:a5jOPkoW0.net
溶鉱炉に飛び込んだ妹の幽霊がいい
20 :2020/12/01(火) 01:39:27.98 ID:oW8N1ZiE0.net
名作だけどちょっと女ウケが弱い気がするな
21 :2020/12/01(火) 01:40:13.16 ID:e3puejGX0.net
普通の人間??
25 :2020/12/01(火) 01:42:50.06 ID:53UXHOqo0.net
うしおととらは妖怪の出てくる漫画ではすごくよかった
画力もあって妖怪ふすまの時点で全部読んじゃろと決めたわ
26 :2020/12/01(火) 01:43:15.18 ID:s8VM7//q0.net
じゃ藤田先生は平松伸二先生のザ松田なんか好きかね。曲がってしまった東京タワーを元通りにしたり大気圏外でも生きてたり銃弾を素手で払いのけたりする主人公。一応人間
27 :2020/12/01(火) 01:43:30.24 ID:XeInRH8h0.net
確かに最後の白面と戦うとき妖怪と人間が協力しあって、うしおが喜ぶ場面と最後にうしおが足を踏みしめて歩くとこは泣いたわ
アニメがあの足をふわっとしたのが受け付けなかった…
28 :2020/12/01(火) 01:43:39.60 ID:yd9NGU4v0.net
少年マンガのお手本中のお手本や
話数もシナリオも完璧すぎる
30 :2020/12/01(火) 01:44:50.49 ID:eiaYR1M90.net
鬼滅信者が湧いてきたなw
まあ鬼滅は間違いなく藤田作品パクってるよな
それは間違いない
>>30
無限城はもろに高千穂空屋敷だし、無惨の最後が赤ん坊だったり
影響は受けてるだろうなww
31 :2020/12/01(火) 01:45:06.74 ID:TNqAiOVj0.net
あんなの今やったら暴力マンガでBPO行きだろ
なんにも面白くない
32 :2020/12/01(火) 01:46:32.07 ID:XzvJLcfn0.net
新しいアニメは最悪だったな
作者が選んだという声が全然合ってないし
主役二人が酷いってなかなか無いぞ
33 :2020/12/01(火) 01:46:57.80 ID:CmzWC2/a0.net
少年漫画の教科書
36 :2020/12/01(火) 01:48:20.16 ID:LzfCseZe0.net
よくアニメが云々言われるけど、原作未読だった俺はなんの違和感もなかったけど
原作組がやいやい文句言うから途中で冷めたってのを思いだしたわ
>>36
うしとらはアニメだけだと3/10ぐらいの内容しかない
原作読まないとマジで勿体無いよ
38 :2020/12/01(火) 01:50:08.90 ID:Me1uhYIZ0.net
うしおととらバトルもので一番好きかも
当時ドラゴンボールが人造人間で急激につまらなくなってジャンプからサンデーに乗り換えたな
40 :2020/12/01(火) 01:50:34.49 ID:iPeg52/B0.net
奇をてらわないそれほど意外性のない先の読める展開が続くけど、こういう風になって欲しいという展開がピタリとハマって凄く気持ちいい漫画だった。
始まった当初は荒いタッチの画が雑に見えての自分の好みではなかったけど、何故か惹き込まれて、コレ目的でサンデー見てた。
好きな漫画でも終わり方にいつも文句いう俺だけど、数少ない満足いく終わり方だった
41 :2020/12/01(火) 01:50:59.40 ID:cOA0tygs0.net
鬼滅自体がサンデーの集合体みたいなマンガじゃん
あの手の世界観を高橋に頼るからこんな事になる
コメント
うしお?
鬼滅のパクリじゃんwww
ってマジレスかえってきそうで怖いよ今
マジ(キチ)レス
伝説の武器がたまたまあって無双する。なろう。かな?w
まったく目が見えてないだろ
槍を使うたび命を削ってるから激痛を感じてて
北海道の中ボスの洞の前に来た時点で
潮の命はゼロになって獣になったし
最初期の日輪衆の僧の月輪の陣から既に敗けるし
単独では無双出ないから
『〇✖で■△の獣』なんだけどな
まあ、この説明文だけだと「たまたまあって」になってるけど
本来なら獣の槍でとらを封印した坊さんの家系だからあるのであって
その過去にも主人公は複雑に絡み合っているわけで
結局は運命なのよ
読んでないやつには分らんだろうけど
うしとらアニメは雪女と水乃緒を省いた時点で糞
うしおは異能者だってちゃんと書いてるじゃん
そうじゃない普通の人たちが怪異を倒すのに活躍する部分のことだろ
こまけぇ事ぁいいんだよ。
うしおととらは最初から最後まで、それこそ白面が滅ぶ所までキッチリ面白かった。
締めもうまかったしな。
からくりはサハラまでは面白いが以降はこの人の悪いとこが全面に出たわ
その後の作品は手持ちの材料でしか作ってないような話ばかり
短編は面白いのあるけど
鬼滅なんてこのクラスでも無いもっと下のクラスの漫画がこれだけ売れるんだから宣伝工作って大事だよな
息の長い漫画だったなー 俺は十郎好きだったぜ
とらが覚えてたところは最高によかった。
もちろん考えてみれば当たり前なんだけど、その前の見せ方含めて良かった。
漫勉の藤田和日郎回は凄かった。
あの味のある絵の正体がまさか「意図せずホワイトを何度も塗り重ねたデコボコ」による油絵じみたものであったとは思いもよらなかった。
メインストーリーにあまり絡んでない羽生画伯、飛頭蛮、吸血鬼、なまはげ、雪女、さとり、みんな面白いし好きなエピソードばかり。
この部分だけでもアニメ化できる。
個人的に、うしとら以外にからくりも月光も読んだけど、何度も繰り返して読みたいのはうしとらだけだったな。
毎度思うが、最終決戦はほんとにアツい。特にラストは本当にすごいと思う。
アニメも初期のOVAシリーズもよかったと思うがアニメ化された方もよくあれだけ作りこめたと思った。アニメ見て、がっかりさせられる作品も多いけど、うしとらはアニメもよかった珍しい作品だと思う。