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アニメの制作過程が、全てAIで置き換えられるかもしれない

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1:https://twitter.com/omukoshi_moe 2017/02/15(水) 13:01:05.01 ID:CAP_USER.net

「給与が低くて将来や老後が不安」「人間らしい仕事がしたい」──日本が世界に誇るアニメの製作現場では、低賃金や法定勤務時間の超過といった問題が指摘されている。日本アニメーター・演出協会「JAniCA」が2015年に公開した報告書によれば、アニメの制作に関わる労働者の平均年収は、全国平均に比べて大幅に下回っているという。
一方、近年進化が著しい人工知能(AI)技術は、少子高齢化が進む日本おいて、労働力を補う一端を担えるのではないかと期待されている。問題が浮き彫りのアニメ業界にAIの導入が進んだら? アニメ業界の最前線にいるエー・ティー・エックスの岩田圭介社長が未来を語った。
アニメ制作は全てAIに代替できる?
岩田社長は、『新世紀エヴァンゲリオン』『ポケットモンスター』『NARUTO』『遊戯王デュエルモンスターズ』『ケロロ軍曹』『ヒカルの碁』『テニスの王子様』など数多くのヒット作品を生み出してきた敏腕プロデューサー。
岩田社長は、2月9日にデジタルハリウッド大学大学院 駿河台キャンパスで開催された「アニメ・ビジネスフォーラム+2017」に登壇。アニメ制作と進化するAIの現状について語る中で、完成品を人間の目で確認する「ラッシュチェック」をのぞき、「アニメの制作過程が、全てAIで置き換えられることは十分に考えられる」と話す。
(略)
最近はクリエイティブ分野でもAIが台頭しているという。AIは「機械学習」や、その中の1つの手法である「ディープラーニング」といった技術によって、AI自らが膨大な情報を学び、人間が気付かないような物事の特徴を見つけられるようになった。
例えば、米Microsoftやオランダのデルフト工科大学などの共同チームが昨年行ったプロジェクトでは、17世紀のオランダ画家・レンブラントが描いた絵画作品全346作品をAIに読み込ませ、絵画のテーマや構図といった特徴を学習させたところ、分析したデータから、レンブラントの画風をまねた、全く新しい絵画を描くことに成功している。
つまり、エヴァンゲリオンシリーズや映画「シン・ゴジラ」などを手掛けた庵野秀明監督の作品をAIに学習させれば、“庵野監督風”の完全新作作品がAIによって制作できる──といった可能性もあるという。
岩田社長はこういった例を挙げながら、人間とAIはクリエイティビティ分野においても競争になるだろうと結論づける。最後には、講演を聞いていた学生らに対して次のようにコメントした。
「AIによる“創造領域”への侵食が既に始まっている。キャラクター設計や絵コンテ、美術設計、背景、音響作業、色彩設定といったものもAIが担えるようになるだろう。人間は、AIと違って“忘れられる機能”を持ち、脳を使い続ければ進化し続けられる。自分で脳みそを鍛え続ければ、(AIに負けない)クリエイティビティが発揮できるはず」(岩田社長)
AI時代に生き残る企業、淘汰される企業
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1702/13/news073.html