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2024.02.17
「中学生にもわかるニュース」をコンセプトにするも初回は大コケ…それでも国民的番組になった『ニュースステーション』で久米宏が「ニュースの時代」の到来を確信した瞬間
「中学生にもわかるニュース」をコンセプトにするも初回は大コケ…それでも国民的番組になった『ニュースステーション』で久米宏が「ニュースの時代」の到来を確信した瞬間
長寿番組となる『ニュースステーション』(テレビ朝日)で、長年、司会・キャスターとして番組を取り仕切った久米宏さん。新しいニュース番組を制作するにあたり、
工夫していたことから、驚きの初回視聴率まで。『久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった』(朝日新聞出版)より、一部抜粋、再構成してお届けする。
久米宏
集英社オンライン編集部ニュース班
久米宏です。ニュースステーションはザ・ベストテンだった #4
久米が考えていた「新しいニュース番組」、そのコンセプトとは
新しいニュース番組の企画は、僕とオフィス・トゥー・ワンのスタッフが『久米宏のTVスクランブル』の企画会議をしながら、ずっと思い描いていたことだった。
実際、二つの会議の主要メンバーは基本的に同じ顔ぶれだ。『ニュースステーション』の原型となる企画を練る会議は、『TVスクランブル』の企画会議と並行して、1984年夏ごろから週1回のペースでひそかに進められていた。
『TVスクランブル』自体、未来のニュース番組につながるステップボードのような役割を果たしている。僕が考えていたのは、まず「中学生でもわかるニュース」だ。
たとえば専門用語などを使わず、逐一わかりやすい言葉に言い換える。テレビの視聴体験は音声情報だけのラジオと異なり、映像からの視覚情報に9割の神経が費やされる。残りの1割で言葉の内容をちゃんと理解してもらうためには、難しい言葉や複雑な内容は盛り込めない。
https://shueisha.online/entertainment/192846?page=1
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