ウクライナの鉄道、ゲージ幅を欧州と規格共通に　旧ソ連圏のゲージ幅から改軌へ

2023年6月17日 18:45 (2023年6月17日 20:08更新)

会合に臨むG7交通相（17日、三重県志摩市）=代表撮影
主要7カ国（G7）は17日、三重県志摩市で開いた交通相会合でロシアからの侵攻が続くウクライナの復興支援を議論した。欧州側は破壊された交通インフラの再建に関し、鉄道のゲージ（軌間）幅を欧州の規格で造り直すことを支援する考えを示した。

ウクライナの鉄道は旧ソ連圏のゲージ幅を採用している。欧州との物資の鉄道輸送では国境駅で台車を交換する必要があり、輸送力には限界があった。欧州とウクライナのゲージ幅を共通にすれば、有事にも欧州から装備品や生活物資を送りやすくなる。

欧州にとってはウクライナ産穀物のサプライチェーン（供給網）強化にもつながる。