1 :2022/02/25(金) 17:31:40.28 ID:VFsJFgX29.net
米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、市場の条件反射的な売りがリスク資産全体に見境なく広がった後、ルーマニアと商品生産国に関心を持っている。BCAリサーチは、投資家が著しく割安になった資産や景気循環型資産の買いを入れるのに絶好のタイミングを待っている。慎重なブラックロックでさえ、ロシアの隣国への攻撃開始で金融市場に好機が生じたと認めた。
PIMCOのエグゼクティブバイスプレジデント兼シニアポートフォリオマネジャー、ヤコブ・アーノポリン氏はブルームバーグラジオで、「掘り出し物というほどではないものの、それでもなお極めて魅力的なバリュエーションを目にし始めている」と語った。
ロシアがウクライナへの全面的な侵攻を開始し、西側諸国との対立が深刻化する中、24日の新興国市場では債券、株式、通貨が軒並み下落。マネーマネジャーにとって、根強いインフレと今後の米利上げ、中国の規制強化にも圧迫されている資産クラスでディールを探すのは至難の業だ。
【新興国市場】ルーブルや株・債券が売りの矢面に、ウクライナ侵攻で
しかし、PIMCOのアーノポリン氏は地政学的リスクイベントの市場への影響は比較的短命に終わる傾向があるとみている。これはつまり、ナイジェリアやアルゼンチンといったウクライナ情勢とあまり関係のない国・地域での損失は、時間をかければ取り戻せるということだ。
バイデン米大統領と同盟国が対ロ制裁強化を発表したことを受け、予想外の押し目買いの動きに株式相場は上昇。原油相場は上げを縮小した。
ウクライナ侵攻で急落のナスダック100に買い-大幅利上げ懸念後退など
PGIMフィクスト・インカムの新興国市場債責任者、キャシー・ヘップワース氏は「最近のイベントがいったん消化されれば、広範な新興国市場が他のリスク市場をアンダーパフォームする可能性は低い。現時点で、このイベントが世界的なシステミックショックにつながるとは思えない」と述べた。
ゴールドマン・サックスのシーザー・マースリー氏が分析する通り、世界経済はロシアがクリミアを併合した2014年当時とは極めて異なる局面にある。トルコや南アフリカ共和国のほか、ポーランド、チェコ、ハンガリーといった中欧諸国の株式バリュエーションは14年の大底を「大幅に下回っている」と同氏は指摘した。
ブラックロックのグローバルチーフ投資ストラテジスト、 ウェイ・リ氏は「今のところリスクの上積みは控えているが、生じた好機を慎重に検討している」と説明した。
BCAリサーチのマット・ガートケン氏らストラテジストも短期的には慎重姿勢を勧めているものの、今回のイベントは概してウクライナと黒海地域に限定されており、投資家は「押し目買いに備えるべきだ」との見方を示した。
2/25(金) 14:19配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce94462bad38096caada84f5e3bc9a064da90422