1 :2021/12/02(木) 15:04:02.92 ID:gU18sTTb0●.net
ドローン(小型無人機)を使って、ハチの巣を駆除する実証実験を、
清掃サービス大手のダスキン(大阪府吹田市)が兵庫県内で始めた。
バキュームクリーナーを取り付けて飛ばし、高所にある巣やハチを吸い取る。
県内では都市部と自然が近接する地域が目立ち、ハチに関する相談も全国で際立って多く、
同社は駆除が難しい高所などでのノウハウ確立を目指す。(中務庸子)
同社のハチの駆除は、全国のフランチャイズ拠点のうち、講習や研修を受けた約200カ所が担っている。
攻撃性の高いスズメバチ関連の依頼が多く、活動が盛んになる7〜10月に集中するという。
通常は夜間、防護服に身を包んだ作業員が巣の入り口にホースを近づけて薬剤を噴霧し、中のハチを殺して巣を取り外す。
しかし、高所や足場が悪い現場では駆除できない▽薬剤を使うと他の生物にも害を及ぼしかねない
▽夏場に防護服を着る上、夜間での仕事に作業員の負担が大きい−など課題だった。
そこで本年度、兵庫県と新産業創造研究機構(NIRO、神戸市中央区)の
「ドローン先行的利活用事業」の採択を受け、実証実験に取り組むことにした。
加古川市内で9月上旬に実施した実験では、1メートル四方の機体に専用のバキュームクリーナーを搭載。
高さ約4メートルの場所にあるスズメバチの巣付近に飛ばした。
吸い込み口にラッパ状の器具をつなぎ、巣から出てきたハチ約150匹を吸い込んだほか、
プロペラにぶつかってきた50〜100匹ほどを駆除した。
日中に実施し、1時間半程度で作業を終えた。
11月には養父市内のスキー場の小屋にできた巣でも実験。
回転式のブラシを新たに導入し、巣を壊しながら中にいるハチを吸い取る方法を試した。
ダスキンなどによると、日本ペストコントロール協会(東京)に寄せられるハチ類の相談件数は、
兵庫が年約4千件と全国でも1、2位を争う多さといい、県内で実験したノウハウを全国に広げるという。
ダスキンの担当者は
「専用ドローンが実用化すれば、従来の駆除方法の課題を解決できる。安心・安全な社会生活の実現につなげたい」
と話している。
<画像>
ラッパ状のノズルで巣から出てきたハチを吸い取って駆除するドローン=養父市草出(ダスキン提供)
https://news.yahoo.co.jp/articles/83efc21ed20c8cce7c6cbb58fba1eaec531aeb04