1 :2020/09/07(月) 18:05:13 ID:JZM0czoK0.net
ーベル経済学者が認めた「やっぱり人生は実家の収入で決まる」
ノーベル経済学賞を受賞した米国のヘックマン教授が、40年以上にわたる追跡調査によって、
就学前の幼児に対する教育が経済的に大きな効果をもたらすことを証明した名著だ。
最近、日本でも「就学前教育によって子どもが将来、富裕層になる可能性が高まる」との議論をする人が増えてきたが、
その種本になっているのが『幼児教育の経済学』だ。
もっともヘックマンは、就学前教育によって富裕層予備軍を育成せよと主張しているのではなく、
貧困問題の解決策として幼児期の子どもの環境に注意を向け、以下の警鐘を鳴らしている。
〈今日のアメリカでは、どんな環境に生まれあわせるかが不平等の主要な原因の一つになっている。
アメリカ社会は専門的な技術を持つ人と持たない人とに両極化されており、両者の相違は乳幼児期の体験に根差している。
恵まれない環境に生まれた子供は、技術を持たない人間に成長して、生涯賃金が低く、
病気や十代の妊娠や犯罪など個人的・社会的なさまざまな問題に直面するリスクが非常に高い。
機会均等を声高に訴えながら、私たちは生まれが運命を決める社会に生きているのだ。(中略)
生まれあわせた環境が人生にもたらす強力な影響は、恵まれない家庭に生まれた者にとって悪である。
そして、アメリカ社会全体にとっても悪である。数多くの市民が社会に貢献する可能性を失わせているのだ〉
そして、適切な社会政策を実施することによって、状況の抜本的な解決が可能であるとヘックマンは考える。