1 :2020/05/12(火) 15:23:07 ID:/OsK9B3N9.net
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60496?page=2
そのうえで、今後の見通しを展望したい。これだけの批判が高まり、法案成立はもはや風前の灯火なのだろうか?
結論からいうと、そんなことはない。定年延長法案は成立に向かう。
野党のほうが熱心な公務員の定年延長
なぜかというと、立憲民主党など野党も、本音ではこの法案を通したいからだ。
事情を知らない人にはわかりづらいかもしれないが、誰が公務員の定年延長を長年求めてきたのかを考えたらいい。
公務員の労組、いうなれば野党が最も頼りにする支持基盤だ。つまり、この法案は実は、
少なくとも国家公務員法改正(公務員一般の定年延長)に関しては、与党以上に、野党にとって何としても成立させたい法案なのだ。
国会質疑などをみても、これはすでに垣間見える。
・5月11日の衆議院予算委員会で枝野幸男議員は、「火事場泥棒」と厳しく首相に詰め寄りつつも、
「国家公務員法改正には大筋賛成」と表明。
・同日の参議院予算委員会で福山哲郎議員は、検察庁法改正案の部分を削除する修正に言及。
・その後、野党側は「検察官の特例延長の規定を削除」する修正案を提出したと報じられる。
いずれもポイントは、国家公務員法改正はそのまま成立させることだ。野党は、政権にダメージは与えつつ、果実は得られる。
上記をみて、「立憲民主党は反対しながらも、部分修正で収めてあげようとしている。心が広い」などと思っている人がいたら、
勘違いだ。
この構図を理解したうえで、「#検察庁法改正案に抗議します」を振り返ると興味深い。
・「黒川氏の定年延長
・検察官の問題だけを争点にして、本来ならば想定される「こんなときに公務員優遇」との批判は回避。
・一方、政権支持層は、「抗議」の反作用で、法案成立を強く支持に誘導される。
国家公務員法改正の成立に向けて、もはや何の障害もない。結果からみる限り、
巧妙な情報工作がなされたように感じるのは、私の考えすぎだろうか。いずれにしても、
「#検察庁法改正案に抗議します」に反発した保守・政権支持層の人たちが一斉に
「抗議は筋違い、公務員の定年延長は正しい」と唱えたのは、野党にとっては本当に有難かったはずだ。
コロナで多くの人が仕事を失う中、空騒ぎの陰では与野党が手を携え、
公務員の65歳まで給与保障に注力する。飛んだ茶番劇だ。