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米国でヒヨコの買い占め騒動 食料源の確保と“癒やし”が理由

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1 :2020/04/14(火) 20:44:38

緊急事態!コロナでヒヨコが爆買いされている

新型コロナウイルス騒動で、全世界で買い占め騒動が起きています。多くの人が知る共通の買い占め品としては、
「手指消毒液(アルコール)」「マスク」「食料品」などが挙げられます。しかし国によって、不思議なものも買い占められています。
コロナ禍に端を発する世界的に不安な心理下で、人々は何を求めているのでしょうか?

まず、米国では「ヒヨコの爆買い」が起きています。

3月28日付の米ニューヨーク・タイムズ紙の記事では、米・アイオワ州にある、孵化施設のトム・ワトキンス副社長の
話してとして「人々はトイレペーパーを爆買いしたように、チキンを買っていっている」と紹介しています。同施設では
4週間ほどは品薄状態が続く見込みだといい、買い占め騒ぎとなっています。ニューヨーク・タイムズはこの現象を
以下のように説明しています。

「人々は厳しい局面におかれると『鶏』が欲しくなるようだ。ヒヨコの売り上げは、株式市場の低迷しているときや、大統領選挙の年にも上昇する」

多くの日本人にとっては、「厳しい局面になると『鶏』が欲しくなる」というその心理を不思議に思うかもしれませんが、
4年に一度の大統領選挙の年にもヒヨコの売り上げが上昇するということから、アメリカではそこまで珍しい話でもないようですね。

では、なぜそういった“不安定”なときにアメリカ人はヒヨコを買うのでしょうか。今回のコロナ禍でのヒヨコ需要増の背景には、
食料源確保と、社会的孤立を癒やすため、という2つの理由が主にあるようです。

ニューヨーク・タイムズの同じ記事では、ヒヨコを購入したテキサス州に住む40代女性ミュージシャンの話を紹介しています。
彼女はもともとヒヨコを買うつもりなどなかったそうですが、コロナの影響で仕事がキャンセルされ、「急に時間ができた」といいます。

その一方で、アメリカでは急激に卵の需要が高まりました。米農務省によると、同記事が出た前の週、米国では卵の価格が
50%上昇した所もあり、卵の供給が追いつかない店も出ているそうです。

「一人あたりの年間卵消費量(2017年)」によると、日本は19.64kgであるのに対し、米国は15.57kgと日本の80%程度の
消費量に留まっています。日本人ほど卵が好きではない米国人が、パニック下で「卵」という栄養豊富な食料源の確保に
急ぐのは食料品買い占めの延長線にあるとみられます。将来の先行き不安から、卵という食料源の確保のために
米国人はヒヨコを買うのも理由の一つではないでしょうか。

そんな中、前述の女性は「みんながヒヨコの爆買いを始める前に……」と、雌を4羽、雄を1羽、購入することにしました。
「どうせやることがないので、何か楽しい暇つぶしを探していたところだった」と振り返ります。

ニューヨークタイムズはこう続けます。

「ヒヨコたちは食糧確保以外の観点でも、彼女に『安心』を提供しています。『ヒヨコが育つのを見ていると、
希望が満ちてくるのです』と彼女は話します」

https://president.jp/articles/-/34421