1 :2020/03/14(土) 18:53:32
新型コロナウイルス「致死率2%」でも“医療崩壊” 最悪のシナリオとは?
新型コロナウイルスの怖ろしい点は何か。それは「強い感染力を持つ」ということだ。一見、軽く見えても、同時に多数が感染すれば、“医療崩壊”をもたらしかねない。
100年前、「外出・集会の一律禁止」で大流行を抑えたセントルイス市長の?英断?がいま日本にも求められている。/文・岡田晴恵(白鷗大学教授・元国立感染症研究所研究員)
大勢の感染で医療崩壊
いま日本は、重大な岐路に立っています。この数週間、場合によっては、この1〜2週間で(本稿執筆時点=2月28日から見て)、対応を誤れば、新型コロナウイルスがあっという間に各地で大流行し、高齢者を中心に多くの犠牲者が出て、経済的にも大きな損失が生じる可能性があります。
なかでも医療現場が混乱し、流行や院内感染の拠点となり、医療のキャパシティーを超えるほど重症患者が発生し、他疾病患者の診療や治療も麻痺するといった“医療崩壊”すら生じる可能性があります。
大流行を避けるために残された時間はわずかです。ここでは、過去の政府や行政の失策を云々するよりも、「眼前に迫っている危機に備えて、今からでもできること」に絞ってお話ししたいと思います。