1 :2020/03/09(月) 11:59:23
(社説)感染症と社会 誤情報に踊らされずに
新型コロナウイルスの感染拡大につれ、デマや誤った情報が社会に混乱を引き起こしている。
トイレットペーパーやティッシュペーパーなどが、各地の店頭で品切れとなったのがその典型だ。
「中国から輸入されなくなる」「マスクと原料が同じ」といった、根拠のない噂(うわさ)がSNSなどで広がった。
実際は、ほとんどが国産で、在庫も十分ある。しかし、デマかもしれないとわかっていても、
現実に品薄となれば、買いだめに走る消費者心理も無理はない。
根拠は何か、発信源は確かか、真偽を見極め、冷静な対応を心がけたい。
そんななか、政府に求められるのは、できる限り正しい情報を、迅速に、わかりやすく、根拠を示して伝えることだ。
いくら発信を重ねても、その裏付けがあいまいであっては、かえって人びとの不信を招いたり、 不合理な行動を誘発したりしかねない。
事実に基づき、正確な情報を発信する。メディアの重い役割も肝に銘じたい。