1 :2019/12/17(火) 15:00:24 ID:YfiSnfoH9.net
短観では、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業でゼロとなり、前回9月調査(プラス5)から5ポイント低下。悪化は4四半期連続で、大企業非製造業のDIも前回調査から1ポイント低下し、2期連続の悪化となった。
財務省と内閣府が公表した2019年10〜12月期の法人企業景気予測調査でも、大企業全産業の景況判断指数(BSI)は2四半期ぶりのマイナスとなる6・2。製造業、非製造業とも悪化し、下落幅は熊本地震が発生した16年4〜6月期のマイナス7・9以来の大きさだった。
■消費増税を提言しながら、実行されたらお手上げ
いずれの調査も今の日本経済がメタメタだということを示しているワケだが、マイナスの要因は何といっても10月からの消費税10%への引き上げ。ここで忘れてはいけないのは、消費増税を強く主張していた張本人はほかならぬ大企業自身だったということだ。
12年5月、経団連は〈成長戦略の実行と財政再建の断行を求める〉と題する政策提言を発表。そこには、消費税率を25年までに19%に引き上げる一方、社会保障給付の自然増を毎年2000億円抑制することが盛り込まれ、〈残された最後の課題は、「実行」のみである〉などと、当時の民主党政権に強く要求。日本経済が成長するには消費増税が欠かせない――と主張し、実際、安倍政権になって実行された途端、「やばい! 不況になっちゃった!」と慌てているワケだ。
財政再建も程遠い。今や国と地方を合わせた借金は1120兆円余りと膨れ上がっている。この状況に対し、ネットなどでは「経団連は責任を取れ!」「内部留保をため込んだだけの無能集団が」などと怒りの声が続出しているのだ。
経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう言う。
「今回の消費増税については、大企業も決して一枚岩ではありませんでした。とはいえ多くの大企業が求めていた増税を実行したら、こんな酷い状況になった。政府も政府で、増税しながら経済対策と称して26兆円も大盤振る舞いするというのですから一体、何のために増税したのか分かりません。大企業のクビが絞まるはずです」
日本経済回復のカギは経団連の解散だ。
12/17(火) 9:26配信 日刊ゲンダイ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00000019-nkgendai-bus_all