1 :2019/10/03(木) 20:39:49.03 ID:uO5YTCh70.net
ロシア極東の港町ウラジオストクを訪れる日本人観光客が増えている。交通アクセスの良さや査証(ビザ)手続きの簡素化が後押しした。
ウラジオストクを中心とする沿海地方を訪問した日本人は昨年初めて2万人を超え、今年はそれを上回る勢い。
地元政府もインバウンド獲得に力を入れており、観光都市として熱視線が注がれている。
成田空港から2時間半で「日本に最も近い欧州」とも評される。中央アジア料理や地産のカニ、ホタテを提供する飲食店が立ち並び、
オペラやバレエで世界的に名高いマリインスキー劇場の支部など文化芸術施設も充実。カニ祭りや氷上マラソンといった独特な催しも旅行者を引き寄せる。
ソ連時代は閉鎖都市で、開放後もモスクワやサンクトペテルブルクなど西部に比べ発展は遅れた。
だが、2017年に日本など18カ国の観光客らを対象とする「電子ビザ」制度が導入されたことで、旅行者が急増した。
沿海地方政府によると、18年の外国人観光客は過去10年で最多の約65万人だった。内訳は中国が約37万人で首位、韓国が約22万人と続いた。
日本は両国に離されるものの、2万人超で前年比15%増だった。今年はこれを上回るペースという。
現地で旅行代理店を営む宮本智さんによると、日本からの観光客は、ツアーよりも個人旅行が主流。
電子ビザにより、これまで大使館などで取得する必要があったビザをインターネットで申し込めるようになり「ぐっと身近になった」という。
宮本さんは「韓国では、著名人が会員制交流サイト(SNS)で極東の旅を発信しており、ガイドブックや旅行サイトでも特集が組まれている」と指摘。
日本でもネットで影響力のある「インフルエンサー」の動向が決め手になるとみる。
こうした中、日本航空と全日本空輸は、観光やビジネスの需要が見込めると、来春以降の成田−ウラジオストク路線の開設を決めた。
沿海地方政府の担当者は「モスクワよりもずっと近い極東の魅力を知ってもらいたい」と話している。(ウラジオストク 共同)
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/191003/ece1910030945003-n1.htm