1 :2019/10/02(水) 08:50:40.00 ID:r/v2zQ5N9.net
日本のアニメが世界的に流行したおかげで、日本や日本人への関心が高まっていることは間違いない。しかしその一方で、一部のアニメがもたらすネガティブな一面もある。
Rさんが紹介してくれた米国在住のエンジニア、ザックさんは、「萌え系アニメの影響なのか、世界的に『ヘンタイ』という日本語が一人歩きしていることが気になります」と言う。
筆者にも思い当たる節がある。2013年、筆者は上海で出会ったカザフスタン出身の女性から、「日本人はヘンタイが多いのか?」と真顔で質問されたことがある。日本に来たこともなければ日本に関する知識もほとんど持たない彼女が、なぜ「ヘンタイ」という言葉だけを知っていたのか、不思議だった。
それは、どうやらアニメのせいらしい。その女性によると、例えばあるアニメで、美少女に囲まれて鼻の下をのばしている男の子に女の子が「ヘンタイ」とののしるシーンがあったという。特に「萌え系」と言われるアニメには「ヘンタイ」という言葉がよく登場するそうで、ザックさんは、「これが外国のアニオタの耳に定着してしまった可能性がある」という。
海外で一部のアニメがもたらす悪影響を放置していていいのか。日本動画協会(東京都千代田区)に尋ねてみると、広報担当者から次のようなコメントが返ってきた。
「日本では、アニメは子どもから大人まで対象は幅広く、大人が見るアニメのビジネスも成立しています。しかし海外では、アニメは子どもが見るものというのが大前提です。しかも、それぞれの国が異なる文化、異なる宗教、異なる価値観を持っています。ところが日本のアニメの表現は規制が緩い部分があり、そうした表現を受け入れられない外国人もたくさんいます。作品の内容によっては、海外向けでないコンテンツもあります。そのため、すべての作品を正規配信しているという状況にはなっていません」
「ヘンタイ」という言葉が独り歩きする背景には、むしろ違法視聴されているという問題があるようだ。
2019.10.1(火)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57753?page=3