1 :2019/09/03(火) 10:04:53.60 ID:ZWrcMAui9.net
2019年1月20日、千葉県のゲームショップ「ファミコン倶楽部」市川店と中山店が閉店しました。また2018年4月には、数々のゲーム業界の著名人が常連となっていた、「ゲームズマーヤ」(東京都江戸川区)が35年の歴史に幕を閉じています。
【画像】今なお健在!ファミコンも扱う、レトロゲーム専門店(4枚)
これらのニュースを聞いたときに筆者の脳裏をよぎったのは、「そういえば、自分が通っていたファミコンショップはどうなったんだろう?」という想いでした。
筆者が子供の頃は、街のあちらこちらにファミコンのカセットの販売や中古買取を行う店がたくさんあり、一様に「ファミコンショップ」と呼ばれていました。
記憶の底をさらうようにして思い出した店の数は6つ。筆者が住む、人口10万人に満たない地方都市にしてこの数です。当時どれだけ大量のファミコンショップが存在していたのかよくわかります。ファミコンの時代が終わっても新たなゲーム機を取り扱い、20年ほど前にはまだまだ元気な姿を見せていた店も多かったと記憶しています。
この記事を書く前に、かつてのファミコンショップがどうなっているか調べるため、街を歩いてみました。
残っていた店の数は、ゼロでした。
当然そうなっているだろうとは思っていましたが、実際に自分の足と目で確認してみると、やはり寂しいものです。小〜中学生時代の自分や友達が、必死に貯めたお小遣いを握りしめて駆け込んだお店は、コンビニやクリーニング店、空き店舗へと姿を変えていました。
なぜこうなったのかを考えると、古本や中古CDも取り扱う複合店舗化、ゲームアプリの普及やダウンロード販売の登場による実店舗の不要化、経営者の高齢化、そもそも利益の出る商売では無くなった……など、いくらでも原因を思いつきます。時代が変わったということでしょう。
それでも、当時の僕らが夢中になったお店は確かにそこにあったのです。実際に店舗を巡ってみるなかでいろいろな記憶が蘇ってきたので、少し書き残しておこうと思います。
カセットを買う予定がなくても、お店に通い詰めたワケ
当時ファミコンのカセットは街のおもちゃ屋、電器屋、本屋などさまざまな店舗で売られていました。それだけ人気がある商品だったのです。
こうなると、ファミコン専門店が登場するのは必然でした。気づけば街のあちこちにファミコンショップが誕生し、新品の販売だけではなく、不要なカセットを買い取り、中古として安く販売するようにもなっていました。
友達から「安くカセットが手に入る店がある」と聞き、お店に行ってみた筆者は、壁にずらりと並べられたカセットの数と価格の安さに驚愕し、通い詰めるようになったのです。
中古とはいえ、子供の財布ではしょっちゅうは買えません。ではなぜ店に行っていたのかといえば、「情報収集」のためでした。
当時は今のようにインターネットでゲームのレビューや感想などが読める時代ではありません。情報源として頼りになるのは、ファミコン雑誌と友達の口コミだけ。ファミコンのカセットを買うのは、ある種の賭けでもありました。高いお金を払って、いわゆる「クソゲー」をつかまされることもたびたび。なので、仲良くなった店員さんが教えてくれるゲームの情報にはとても価値があったのです。
店員さんのなかには「これは面白い」「これはクソゲー」と、それとなく教えてくれる人がいて、顔を覚えて頼りにしていました。具体的なタイトルは出せませんが、後に「クソゲー」として有名になったゲームを買おうとした時に、やんわりと止められたのをよく覚えています。
また、ファミコンショップは個人商店が多かったので、独特のサービスを展開していることがありました。近所に中古カセットを3本持ち込むと新品のカセットに交換してもらえる店がありましたが、他の店で安いカセットを買いこんで交換していく人間が現れ、すぐにサービスを停止していました。当たり前のような気もします。
おそらく当時、筆者が知らない全国各地の店舗が、いろいろな知恵を絞っていたのでしょう。どんなサービスがあったのか、ちょっと知りたい気もします。
.
早川清一朗
9/3(火) 9:55
マグミクス
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190902-00010001-magmix-game&p=1