1 :2019/08/13(火) 15:08:56.15 ID:58ya8+cW9.net
この大会では、加盟チームのトップクラスの選手4人に3人に投げすぎによるとみられる障害が出ていたことから、
投手の球数制限のルールが新たに導入されました。
この大会は、全国の700余りのチームが加盟している小中学生の硬式野球の団体「日本少年野球連盟」の東日本大会で、
13日から埼玉県本庄市で始まりました。
「日本少年野球連盟」では、医師に依頼して選手の体の状態を調査し、
トップクラスの選手49人のうち、4人に3人に当たる75%でひじの障害が出ていたことがわかりました。
このため、東日本の大会からは、新たに球数制限をのルールを導入しました。
新たなルールでは、ピッチャーの負担を軽くするため、1人の投球数を小学生は1日65球以内、中学生は1日80球以内と定めています。
13日は開幕式のあと、中学生の試合で運営スタッフが球数を記録していました。
そして、イニングが終わるたびに合計の球数がアナウンスされるなか、両チームの監督は球数を気にしながら投手の交代を考えていました。
日本少年野球連盟の高浦健特別顧問は「調査結果から子どもたちに深刻な実態がみられたので、球数制限を導入しました。
現場の監督や選手には、目の前の勝利とのあいだで葛藤があるとは思いますが、子どもたちの将来を最優先に、
少しでも長く野球を続けられるよう改革を続けていきたい」と話していました。
新たに球数制限のルールが導入されたことについて、指導者からはさまざまな意見や戸惑いの声が聞かれました。
東京・府中市の中学生チームの監督は「自分自身、中学生時代の練習の影響でひじを手術しました。
それを考えると、子どもたちの将来を犠牲にしてはいけないという思いで、ルール導入前から球数を気にして
継投などで工夫してきたつもりです。ルールを導入することは、子どもの将来を考え、少しでも負担を減らすためにはいいことだと思います」と話していました。
一方、ほかのチームの監督からは「勝つことを考えればエースが投げるのが当然だが、ルールだからしょうがない」といった感想や
「選手が少ないチームにとっては不利なルールなので、もっと平等なかたちで進めてもらいたい」といった意見も聞かれました。
また、「負けたら終わりのトーナメント戦を見直すことも必要ではないか」といった、大会の運営方法に関する意見も聞かれました。
中学生の選手の親からは、新たなルールを歓迎する声が聞かれました。中学3年生のピッチャーの母親は
「投げすぎによる肩やひじの故障は親として不安でした。これから高校生になっても野球を長く続けていってほしいので、
子どもの将来を考えて球数を制限するルールを導入することは、安心できていいことだと思います」と話していました。
また、中学3年生の野手の父親は「時代の流れとして、球数を制限するルールは必要なことだと思います。
目の前の勝利を目指すより、長い選手生命を考えて野球を続けてもらうことが親の望みでもあります」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190813/1000034226.html