1:名無しさん@恐縮です 2017/08/30(水) 08:51:42.98 ID:CAP_USER9.net
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170830-00140254-diamond-bus_all
日本でのウケはもう一つでも、海外市場で大勢のファンが付くアーティストやコンテンツが増えている。この「ズレ」は一体、何が原因なのだろうか?
(モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授 渡部 幹)
● 欧米、アジアで大人気! 日本人の異色アーティストたち
2ヵ月ほど前、音楽配信アプリ「スポティファイ」のアジア地区マーケティングディレクターの講演を聞いた。スポティファイは日本ではまだ知名度は低いが、 ヨーロッパではすでにナンバーワン音楽配信アプリとして認知されているし、米国、南米でも人気だ。
アジアマーケットには、まだ進出したばかりで、これから本格的な活動を行う。
Q&Aセッションの中で、「世界の音楽マーケットにおいて、アジアはどれくらいの存在感を示せるでしょうか」という質問に、 この女性ディレクターは、こう答えた。
「存在感ならもう十分大きいわ。いまスポティファイで最も再生されているアーティストは誰か知ってる?『BABYMETAL』よ。
日本人の若いキュートな女の子がダンスしながらデスメタルみたいなハードなロックを歌うのよ!すごいでしょう(笑)」
彼女の答えに、あちこちから驚きの声が上がった。会場のほとんどの人はBABYMETALを知らないようだった。
まあインド系東南アジア人のおじさんたちがほとんどの会場なので、不思議ではなかったが。
それから1ヵ月後、クアラルンプールの中心街、ブキッ・ビンタンの高級ショッピングモールで、ジャパンエキスポが行われた。
日本のお店や商品がならび、日本を紹介するビデオが流れ、日本からアニソン歌手などのアーティストが来て、パフォーマンスを行っていた。
もともと親日なマレーシアなので、人の集まりは上々だったようだが、そのエキスポの中で、1時間だけ、そんなものとは比較にならないくらい、たくさんの人が集まったイベントがあった。
ピコ太郎のパフォーマンスだ。
● 日本より海外でウケる アーティストたち
子どもたちが行きたいというので、筆者は家族サービスのつもりで行ったのだが、彼の出番が近づくと、会場は押し合いへし合いとなり、最終的には3000人以上が集まっていたと思う。
コンサート会場ではない。ショッピングモールのイベントエリアでだ。
ピコ太郎氏は、いつもの出で立ちで、いつものキャラで、いつものパフォーマンスを見せていた。PPAPに加え、ネットにアップされているいくつかの曲を披露。
英語で笑いを取って、ファンサービスもして、最後に会場の希望者をステージに上げてみんなでPPAPを踊って、去っていった。その間、40分程度だっただろう。
筆者が驚いたのは、会場の混み具合だけではない。その熱狂ぶりにでもある。
筆者も、ピコ太郎が来るのなら、と思って、彼の他の曲をネットで見てから行ったのだが、会場の多くのファンはすでにそれらの曲を知っており、 一緒に同じ振り付けで踊りながら歌っていた。しかも日本語で。
オーディエンスは老若男女、人種もさまざまだった。筆者の隣で、ノリノリで踊っていたのは、中華系マレーシア人の女子高校生と思しき一団で、日本のアニメやゲームが大好きといった感じだった。
筆者の横にいた女の子は、「暗殺教室」のTシャツを着て、「東京喰種」のバッジと「進撃の巨人」のフィギュアをリュックにつけていて、ネイルアートは「ケロロ軍曹」だった。
つまり、全身日本漫画グッズだらけだ。
BABYMETALやピコ太郎に共通するのは、日本より先に海外で人気が出て、日本に逆輸入してヒットした形になっていることだ。
ベビーメタルの場合は、戦略的にわざと海外での活動を重視し、それを利用して日本での注目度を上げるようにした観があるが、ピコ太郎の場合は、たまたまジャスティン・ビーバーに取り上げられ、それが大ヒットした。
翻って、日本での彼らの評価は海外のそれに比べて、あまり高くないように思える。ピコ太郎は世界的にいまだに大人気だが、日本では「オワコン」「一発屋」「面白くない」の言葉がネット掲示板に飛び交う。
BABYMETALも、一部に熱狂的に受けているだけ、といった書き込みが目立つ。
だが、少なくとも実際にピコ太郎のライブを目にしたものとしては、その判断は「ズレている」ように思う。
彼のトークは、とてもシンプルで、かつ、くだらない(笑)。
そして言葉よりゼスチャーなどで笑いを取る事が多い。それは日本人としてみれば、子ども騙しの幼稚な笑いに思えるかもしれない。
日本でのウケはもう一つでも、海外市場で大勢のファンが付くアーティストやコンテンツが増えている。この「ズレ」は一体、何が原因なのだろうか?
(モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授 渡部 幹)
● 欧米、アジアで大人気! 日本人の異色アーティストたち
2ヵ月ほど前、音楽配信アプリ「スポティファイ」のアジア地区マーケティングディレクターの講演を聞いた。スポティファイは日本ではまだ知名度は低いが、 ヨーロッパではすでにナンバーワン音楽配信アプリとして認知されているし、米国、南米でも人気だ。
アジアマーケットには、まだ進出したばかりで、これから本格的な活動を行う。
Q&Aセッションの中で、「世界の音楽マーケットにおいて、アジアはどれくらいの存在感を示せるでしょうか」という質問に、 この女性ディレクターは、こう答えた。
「存在感ならもう十分大きいわ。いまスポティファイで最も再生されているアーティストは誰か知ってる?『BABYMETAL』よ。
日本人の若いキュートな女の子がダンスしながらデスメタルみたいなハードなロックを歌うのよ!すごいでしょう(笑)」
彼女の答えに、あちこちから驚きの声が上がった。会場のほとんどの人はBABYMETALを知らないようだった。
まあインド系東南アジア人のおじさんたちがほとんどの会場なので、不思議ではなかったが。
それから1ヵ月後、クアラルンプールの中心街、ブキッ・ビンタンの高級ショッピングモールで、ジャパンエキスポが行われた。
日本のお店や商品がならび、日本を紹介するビデオが流れ、日本からアニソン歌手などのアーティストが来て、パフォーマンスを行っていた。
もともと親日なマレーシアなので、人の集まりは上々だったようだが、そのエキスポの中で、1時間だけ、そんなものとは比較にならないくらい、たくさんの人が集まったイベントがあった。
ピコ太郎のパフォーマンスだ。
● 日本より海外でウケる アーティストたち
子どもたちが行きたいというので、筆者は家族サービスのつもりで行ったのだが、彼の出番が近づくと、会場は押し合いへし合いとなり、最終的には3000人以上が集まっていたと思う。
コンサート会場ではない。ショッピングモールのイベントエリアでだ。
ピコ太郎氏は、いつもの出で立ちで、いつものキャラで、いつものパフォーマンスを見せていた。PPAPに加え、ネットにアップされているいくつかの曲を披露。
英語で笑いを取って、ファンサービスもして、最後に会場の希望者をステージに上げてみんなでPPAPを踊って、去っていった。その間、40分程度だっただろう。
筆者が驚いたのは、会場の混み具合だけではない。その熱狂ぶりにでもある。
筆者も、ピコ太郎が来るのなら、と思って、彼の他の曲をネットで見てから行ったのだが、会場の多くのファンはすでにそれらの曲を知っており、 一緒に同じ振り付けで踊りながら歌っていた。しかも日本語で。
オーディエンスは老若男女、人種もさまざまだった。筆者の隣で、ノリノリで踊っていたのは、中華系マレーシア人の女子高校生と思しき一団で、日本のアニメやゲームが大好きといった感じだった。
筆者の横にいた女の子は、「暗殺教室」のTシャツを着て、「東京喰種」のバッジと「進撃の巨人」のフィギュアをリュックにつけていて、ネイルアートは「ケロロ軍曹」だった。
つまり、全身日本漫画グッズだらけだ。
BABYMETALやピコ太郎に共通するのは、日本より先に海外で人気が出て、日本に逆輸入してヒットした形になっていることだ。
ベビーメタルの場合は、戦略的にわざと海外での活動を重視し、それを利用して日本での注目度を上げるようにした観があるが、ピコ太郎の場合は、たまたまジャスティン・ビーバーに取り上げられ、それが大ヒットした。
翻って、日本での彼らの評価は海外のそれに比べて、あまり高くないように思える。ピコ太郎は世界的にいまだに大人気だが、日本では「オワコン」「一発屋」「面白くない」の言葉がネット掲示板に飛び交う。
BABYMETALも、一部に熱狂的に受けているだけ、といった書き込みが目立つ。
だが、少なくとも実際にピコ太郎のライブを目にしたものとしては、その判断は「ズレている」ように思う。
彼のトークは、とてもシンプルで、かつ、くだらない(笑)。
そして言葉よりゼスチャーなどで笑いを取る事が多い。それは日本人としてみれば、子ども騙しの幼稚な笑いに思えるかもしれない。