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日本のワカメ、海外では嫌われ者… バラスト水条約発効へ

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1:幽斎 ★@\(^o^)/ 2014/05/10(土) 22:49:49.89 ID:???0.net

日本のワカメ、海外では嫌われ者… バラスト水条約発効へ
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/world/kobe-20140510002.html
空荷の貨物船などの安定航行を図るためタンクに入れる海水「バラスト水」に外来種が交じり、 寄港地で排出される問題で、排水浄化を義務付ける国際条約が採択から10年となる今年、 発効要件を満たす見通しとなった。神戸港をはじめ日本からも大量のバラスト水が各国に拡散し、 日本産に近い遺伝子型のワカメがアメリカ西海岸やオーストラリアの離島などで確認されているという。
条約の発効が、国内種拡散による生態系破壊の歯止めになりそうだ。(まとめ有島弘記)
 バラスト水は寄港先で荷物を積む際に捨てられる。そこに混入する貝や海藻、細菌などは本来の分布外のため、 在来種を減少させるなどの悪影響を及ぼす。「バラスト水管理条約」は2004年、国際海事機関(IMO)の会合で採択された。
発効要件は30カ国以上の締結と、その商船の総トン数が世界全体の35%を超えることと規定。
今年3月末時点で、締結国は38カ国、総トン数は30%に達し、 日本も年内に加わる見通しだ。条約は要件を満たした日の1年後に発効される。
 エネルギー資源の輸入大国日本。神戸大学内海域環境教育研究センターの川井浩史教授によると、 日本で積み荷を降ろした船が、大量の海水を各地に運び出している。神戸港を擁する 大阪湾では港の近くでワカメが養殖されているが、オーストラリアで確認された ワカメの遺伝子型は瀬戸内海原産の型に近いという。川井教授は 「養殖された海藻は繁殖力が高く、港と養殖場が近い大阪湾はリスクが高い。条約が発効されれば一定の効果がある」と話す。
 一方、神戸港周辺に侵入した外来種としてインド洋などが原産の貝類、 ミドリイガイがいるが、目立った被害は確認されていないという。
 条約で推定7万隻に上る船舶に除去装置の設置が求められ、 海運会社にとっては悩みの種。商船三井(東京)によると、除去装置の導入を予定する船は約300隻。
現在、装置を選定中のため投資額は未定だが、同社広報室は「高額なのは間違いない。
条約に対応しなければ船が動かせず致し方ない」としている。
 【バラスト水】 荷物を積んでいない貨物船などは重心が高くなり、転覆の危険性が増大。
スクリューが水面近くに浮いて推進力も失われるため、船のタンクに海水(バラスト水)を 入れて船体を安定させる。国際海事機関(IMO)によると、排出されるバラスト水は 国際航路だけで年30億~50億トン。富山・黒部ダムの総貯水量の15~25倍に相当する。