最新記事(外部)
お勧め記事(外部)

迷子になった自閉症の息子が「永遠に見つからなければいいのに」 “障害児は天使”と励まされる親の苦しみ

スポンサーリンク

1 :2024/08/12(月) 09:25:39.80 ID:mg5Ylp3w9.net

子育て本著者・講演家である私の息子は23歳で、知的障害を伴う自閉症です。
幼い頃の息子はこだわりが強く、それが通らないとパニックになり、暴れ、自傷行為をし、私は疲労困憊(こんぱい)状態でした。

障害のある子どもに対して、「こういう子って天使だよね」と言う人がいます。私は息子を育てながら、決して“天使”とは思えませんでした。

あるとき、息子が街中で迷子になったことがあります。私は息子を必死で探しながら、心のどこかで「永遠に見つからなければいいのに」とつぶやいていました。
「ひどい母親だ」と責める人もいるかもしれませんが、そのときの私の心は自然に、瞬間的にそう思ってしまったのです。

障害児を育てている親に対して、「神様が与えてくれた天使」「親を選んでやってきた」と励ます人がいます。
しかし、受け止める側は内心「選ばれたくなんかなかった」と思っていることもあります。

●たとえ励ますつもりであったとしても
 障害児ではなく、定型発達の子を育てていても、子育てに対する考え方の違いから、家庭内でもめている夫婦もいます。

例えば、母親は「食事の前にお菓子を食べてはダメ」「ゲームは一日1時間だけ」と厳しくしているのに、父親が食事前にお菓子を与えたり
「好きなだけゲームしていいよ」と言ったりすることで、子どもがダブルバインド状態に陥り、相手を見て態度を変えるようになる……そうしたことがきっかけで、夫
婦間でいさかいが絶えなくなるケースもあるのです。

もし、わが子が発達障害だった場合、こうした子育てやしつけの方針だけではなく、「子どもの障害を認めるか、認めないか」で意見が対立するケースもあります。
母親は障害を受け入れ、療育手帳を取ったり、療育を受けさせたりしたいのに、父親が「こんな小さいうちから障害児のレッテルを貼る気か! 伸びるものも伸びなくなる!」と拒否したり
小学校の進学先を通常級にするか、支援級にするかで言い争ったりすると、定型発達児の子育て以上に、夫婦間に溝ができるケースもあるでしょう。

家庭内でそうした状況に陥っているときに、「こういう子って天使だよね」と言われたら、とても嫌な気持ちになります。

「障害のある子の存在が、家族の絆となる」。そんなテーマが時々テレビで取り上げられ
“美談”とか“感動ポルノ”とやゆされることがあります。そうした家族も確かに存在するのでしょうが、子どもの障害によって夫婦間に溝がでができ
離婚に至るケース、また“育てにくい子”として虐待に発展しているケースもあります。「発達障害児が虐待を受けているケースは、定型発達児の4倍」というデータもあるようです。

 そのため、「こういう子ってピュアだよね」「天使だよね」「秘めた才能があるよね」などと言わないでほしい……そう思う親御さんもいます。たとえ励ますつもりであったとしても、です。

続きは大人ンサー
2024/08/12
https://otonanswer.jp/post/215879/