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「蓮舫氏支援」立民・共産の共闘で票は増える?逃げる? 東京都知事選を前に連合・国民民主は冷ややか

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1 :2024/06/17(月) 06:33:09.84 ID:EyvLh08Y9.net

 東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)で立憲民主党は、共産党と共闘して蓮舫参院議員を支援し、自民、公明両党などの支援を受ける現職の小池百合子知事との「与野党対決」に持ち込む戦略を描く。ただ、立民の支持母体である連合は共産との共闘を真っ向から批判し、小池氏支持に回る。立民にとって共産との接近は連合との溝にもつながり、党内からはジレンマに悩む声も聞かれる。(三宅千智)
 「ぜひ一緒に、住みやすく、明るい温かな東京をつくらせていただければ」。5月29日午後、都議会内で蓮舫氏が共産都議らに呼びかけた。都議団の大山とも子団長は、満面の笑みで花束を渡した。
 立民、共産両党は市民団体と連携し、蓮舫氏の擁立にこぎつけた。蓮舫氏は5月27日の出馬会見で「反自民、非小池都政」を強調。「オール東京、1人でも多くの皆さんの支援をいただきたい」と呼びかけた。
◆連合の芳野会長「考え方が共産党とは違う」
 しかし、立民の最大の支援組織である連合は冷ややかだ。芳野友子会長は5月31日、「連合としては考え方が共産党とは違う。連携していくことは非常に難しい」と、けん制した。
 地方組織の連合東京は組合員125万人を擁し、うち半数が都民。カスタマーハラスメント防止の取り組みなどの要望に応えてきたことなどから小池都政を評価しており、6月19日の執行委員会で、前回知事選に続き小池氏の「支持」を決める方針だ。
◆国民民主の榛葉幹事長も「共産党と相いれない」
 連合の支援を受ける国民民主党の榛葉賀津也幹事長は14日の会見で「共産党と相いれないのは党の基本方針」と強調。都知事選でも連合東京と歩調を合わせる考えを示した。
 立民が共産との共闘にかじを切る理由は、これまでの戦績にある。2016年の参院選で、共産を含む野党側は全1人区で候補を一本化し、自民に11勝21敗と健闘した。21年の都議選でも、立民は共産と候補者調整をして議席を増やした。今年4月の衆院東京15区補選でも、立民公認候補を共産や市民団体が全面支援し、小池氏が強く後押しした無所属新人らを破った。
 立民都連幹部は知事選に向けて「政権交代への道筋にしたい」と意気込む。共産関係者も「自民党政治を変える上で『共闘』は不可欠だ」と断言する。
 これに対し連合は、発足時の1989年に共産系の労組が合流せず、敵対してきた経緯がある。連合東京幹部は「立民は共産を切れない限り、国民民主とも一緒になれないままだ。立民側は共闘がうまくいっていると言うが、実際には共産からもらう票以上に逃げる票が多い」と指摘する。
◆はざまで悩む立民関係者も
 連合と共産のはざまで悩む立民関係者も少なくない。過去の選挙で連合東京の応援を受けた立民都議は、連合側に配慮し、選挙で共産の議員と並ばないようにするなど「やりづらさはある」と明かす。
 「確実に票が取れる共産の力は大きいが、労働者側に立つ以上は、共産でなく連合につきたいという思いもある」。こう語る別の立民関係者は、都知事選や来年の都議選を見据えてつぶやく。「どちらとも、うまいことやるしかない」

東京新聞 2024年6月17日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/333990