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【アニメ】「原作者が激怒」はなぜ? ジブリ『ゲド戦記』は何が問題だったのか?

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1 :2024/06/15(土) 19:53:08.71 ID:OOsEwc/r9.net

https://magmix.jp/post/237187

2024.06.15

先日配信したマグミクスの「『すべて違ってる』『悔しかった』 何が起きた?「原作者が激怒」したアニメ」という記事で、「原作者が苦言を呈したアニメ」について取り上げたところ、記事に多くのコメントが寄せられました。そのなかでも多かったのが、2006年にスタジオジブリが制作した、宮崎吾朗監督のアニメ映画『ゲド戦記』に関する反応です。

「原作者激怒、記憶に鮮明なのは『ゲド戦記』」
「『宮崎駿が監督すると聞いていた』と怒られたそう」
「『ゲド戦記』は原作者が激怒するのも理解できた…」

などの声が上がっていました。はたして、実際はどんなことが起こっていたのでしょうか?

中略

2006年8月アメリカでル=グウィン氏のために試写会が開かれます。宮崎吾朗監督と対面して感想を求められたル=グウィン氏は、「It is not my book. It is your film. It is a good film. (これは私の本ではない。あなたの映画であり、良い映画です)」と答えたそうです(「ゲド戦記監督日誌」2006年8月7日)。

そして同月、ル=グウィン氏は日本のファンからの質問に答える形で、公式ホームページに映画『ゲド戦記』についての感想を記しました。

「本の著者に『どうしてあの映画は……』と質問してもむだです。著者も『どうして?』と思っているのですから」というまえがきから始まる文章は、かなり辛辣なものです。

まず、これまでの経過について、ル=グウィン氏は、交渉時には宮崎駿監督が責任を持つと言っていたのに実際には制作にまったくタッチしていないこと、「引退するつもり」だから息子にこの作品を作らせたいと述べていたのに結局引退しないで次回作を制作していたことに、怒りと失望を露わにしています。

作品自体については「全体としては、美しい映画です」と認めながら、『トトロ』のような細密な正確さも『千と千尋』のような豊かなディテールもないとして、登場人物たちによる暴力も原作の精神に大きく背くものだと指摘しています。

さらにストーリーの統一性と一貫性のなさ、作品の掲げるメッセージに疑問を呈し、全体的な説教臭さ、「父殺し」の意味不明さ、さらには悪役「クモ」を倒して終わることによって物語が解決してしまう単純さを批判していました。

ル=グウィン氏は、原作と映画は異なるものだと承知しつつも、「同じ題名を冠した、40年にわたって刊行の続いている本を原作にしたと称するからには、その登場人物や物語全体に対して、ある程度の忠実さを期待するのは当然ではないでしょうか」「本だけでなく、読者をも軽視するこのやり方は、疑問に思います」と記しています。

全文はソースをご覧ください