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円高時代の寵児「バルミューダ」も苦境 日本企業の呪縛、為替リスク

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1 :2024/06/11(火) 07:48:48.76 ID:LKBp4lY59.net

歴史的な円安ドル高が続いている。家計の負担は膨らむ一方、輸出企業には過去最高益をもたらした。34年ぶりの円安水準は、私たちにとって、企業にとって、日本にとって、「恵み」か「災い」か。その功罪を解き明かす。

 リーマン・ショックの傷と海外勢との熾烈(しれつ)な競争に苦しむ日本の家電業界にあって、異例の急成長を遂げた企業がある。

 バルミューダ――。音楽の道を断念した寺尾玄社長(50)が2003年に前身の会社を起こした家電メーカーだ。

 初の製品は、ノートパソコン用の冷却ファン。苦しい黎明(れいめい)期を経て、10年に発売した扇風機「グリーンファン」が転機をもたらした。高価格(発売当時は税込み3万3800円)ながら、デザイン性に優れ、体に優しい微風を出せる機能が、消費者の支持をつかんだ。

 そして、「究極のチーズトースト」が焼けるというふれこみで15年に発売したトースターは、1台税込み2万4732円(発売当時)ながら、シリーズ累計で200万台を売った。

 電機大手が不採算の家電部門を縮小したり売却したりする中にあって、バルミューダの売上高は10年から21年までの約10年間で70倍超も増えた。

 しかし、そんな「時代の寵児(ちょうじ)」はいま、深刻な不振にあえいでいる。元凶は、急速な円安だ。

 「我々が成長してこれたベースには為替が大きく影響していた。立脚点が崩れてしまっている」

 今年5月。寺尾社長は厳しい表情で決算説明会に臨んでいた。

 バルミューダは、家電メーカ…(以下有料版で,残り6604文字)

朝日新聞 2024年6月11日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASS6B2DMKS6BULFA010M.html?iref=comtop_7_01