1 :2024/01/12(金) 15:34:18.36 ID:xjRaP0WO9.net
時事通信
日本のバスケットボール男子の躍進が目立っている。2023年ワールドカップ(W杯)で日本代表がアジア最上位に入り、今年のパリ五輪出場権を獲得したのは記憶に新しい。最高峰の米プロバスケット協会(NBA)では八村塁(レーカーズ)、渡辺雄太(サンズ)といった日本勢が堂々のプレーを見せ、2人に続こうとする有望な若手も続々と出現している。
代表チームも個人も世界との差が歴然とあった中で転換点になったのが、10年代の国内バスケット界の改革とBリーグ創設だ。川淵三郎氏に請われてJリーグ常務理事からフィールドを移し、日本バスケットボール協会事務総長や16年スタート時のBリーグチェアマンを務めた大河正明氏(現びわこ成蹊スポーツ大学長)に、バスケット界に起きた変化や将来について聞いた。大河氏は期待や確信を込めるように言う。「BリーグがJリーグに肩を並べる日は来る」と。(時事通信運動部 山下昭人)
◆代表強化の背景にBリーグ
昨夏は男子日本代表の活躍にかつてないほどの注目が集まった。8~9月に開催されたW杯で日本は3勝を挙げ、開催国枠以外では1976年モントリオール大会以来48年ぶりの五輪出場権を得た。
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2016年9月に開幕したBリーグは①世界に通用する選手やチームの輩出②エンターテイメント性の追求③夢のアリーナの実現-の三つの使命を掲げてスタートした。①は②③に比べると目に見える結果がなかなか出なかったが、今回壁を破れたことで「Bリーグがあったから代表が強くなったと、多少は胸を張って言える」と大河氏は話す。外国籍選手の出場機会増加やユースチームの設置、指導者や審判のライセンス制度整備などを積み上げたことなどが強化に結び付いたと指摘する。
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「やっている人が多い。あと、スポンサー営業などで話をする時、米国で勤務経験のある人はNBAが分かっているから、スポーツの中で人気コンテンツということを理解してくれる経営者が多い。世界でも一流のスポーツという認識を持ってもらえるのは大きい。NBAの2番手を目指したいと言うと、話が分かりやすいと思いますね」
◆アリーナがさらなる発展のカギ
W杯の盛り上がりが追い風になり、昨年10月に開幕した今季のBリーグは盛況が伝えられている。スポーツ界では一時的なブームの後で関心が急低下するケースは珍しくないが、大河氏は「新しく来た人を、どうリピーターにしていくかに関する気持ちの強さがある」とBリーグに培われている地力を信じる。上昇気流にあるバスケット界が、さらに発展していくためのポイントは何か。今年のパリ五輪への期待感と合わせて尋ねた。
「野球、サッカーに次ぐメジャーなスポーツの地位を確固たるものにした。次はJリーグを抜くために一番必要なものの一つがアリーナですよね。これから新しいアリーナが続々誕生していきます。そうすると今までのBリーグ、バスケット界に対する見方はさらに変わると思います。あとはデジタル。お客さんの満足度を高めるために行動履歴をしっかり把握して最適なサービスを提供し、リピーターになってもらう。新規のお客さんを連れてきてもらうようなデジタル資産は必要だと思いますね」
「2028年以降ぐらいに、Bリーグの存在感がJリーグに肩を並べるところに行けると思いますよ。肩を並べるってどういうことか。僕なりに一番大きな指標だと思っているのは日本人選手の年俸。プロ野球が一番高いじゃないですか。バスケットの日本人選手の年俸がサッカーに肩を並べる水準まで持っていける日は必ず来ると思いますよ」
「(パリ五輪は)大変だと思うけど、世界の一流国と真剣勝負をやってどこまで一泡吹かせるような日本らしい戦いができるか。仮に1勝、2勝が難しかったとしても、日本のバスケが堂々と戦って世界に伍(ご)してやってたよねと思われれば、ファンは増えると思います」
大河 正明(おおかわ・まさあき)氏 京大卒業後、1981年三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入り。90年代にJリーグに出向。2010年に銀行退社後はJリーグ理事として、クラブライセンス制度導入などに携わる。14年常務理事。15年に川淵三郎氏が会長を務めた日本バスケットボール協会で事務総長(後に副会長)となり、同年9月にBリーグのチェアマン就任。20年に退任後はびわこ成蹊スポーツ大学の学長の他、ジャパンバレーボールリーグの業務執行理事を務める。日本オリンピック委員会(JOC)理事も歴任した。京都・洛星中ではバスケットボール部で全国大会4強。65歳。京都府出身。
全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4deac86ec0317c45ba0f67430f7a00ba1e1492f