1 :2024/01/08(月) 21:27:28.73 ID:g1bkjjd39.net
毎日新聞
能登半島地震で、被災地は救助やインフラ復旧の遅れ、不十分な医療や支援物資、孤立状態など、さまざまな苦境に直面している。それらの目詰まりの主因は、半島の道路寸断だ。政府は道路を切り開く作戦を急ピッチで展開している。
本州の中心から北に突き出た能登半島は山地が大半を占め、そこに集落が点在する。「能登の大動脈」と呼ばれる国道249号は半島の沿岸を囲むように走り、山肌を縫うように県道や農道が通っている。
しかし、1日に発生した地震によって8日午後2時現在、その国道249号は少なくとも24カ所で土砂崩れなどによる通行止めが発生。甚大な被害が出ている石川県輪島市や珠洲(すず)市の市街地につながる道路は、1本ずつしか確保できていない。「陸の孤島」と化した能登半島で、住民たちは過酷な生活を強いられている。
四方を山に囲まれた石川県輪島市打越町地区。1日の激しい揺れで自宅の外に出た区長の谷内(やち)均さん(66)は、目の前の光景にがくぜんとした。道路脇の木や電柱が次々と倒れ、県道につながる約1キロの道があっという間に塞がれていったからだ。「直径50~60センチの木が100本近く倒れて、異常な光景だった」。集落にいた26人が孤立した。
全員で集落の集会所に身を寄せ、各自宅にあった食料などで夜をしのいだ。しかし、翌日も電話は使えず、救助を呼べない。4人がかりでチェーンソーで倒木を切って道を切り開いていったが、とても県道まではたどり着けなかった。
半島北部に位置する輪島市、珠洲市、能登町、穴水町では、同様に孤立した集落が多数発生した。
交通網の寸断は、救援物資の輸送も困難にした。
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