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「紅白歌合戦」過去最低の視聴率 旧ジャニーズ勢の不在だけでなく理由は山ほどある

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1 :2024/01/08(月) 09:01:07.08 ID:mcs290Yz9.net

■「紅白歌合戦」過去最低の視聴率 旧ジャニーズ勢の不在だけでなく理由は山ほどある

 昨年大みそかに放送された「第74回NHK紅白歌合戦」の平均世帯視聴率は、第2部(午後9時)が31・9%(関東地区)だった。ビデオリサーチの調べによると、紅白の過去最低の視聴率だった。視聴の仕方が多様化しており、一概に過去と比較はできないが、ワーストは事実である。

 旧ジャニーズ事務所の創業者による性加害問題で、ジャニーズ勢の出演が44年ぶりにゼロだった。その影響で、視聴率の低迷は事前に予想されていた。理由が、旧ジャニーズ勢の不在だけではないだろうが、旧ジャニーズ勢頼りから脱却する意気込みや工夫が、感じられなかった。

 一昨年の第73回紅白に、ジャニーズ勢は、SixTONES、なにわ男子、Snow Man、King&Prince、関ジャニ∞、KinKi Kidsと6組が出場していた。スペシャルナビゲーターの櫻井翔(嵐)を加えると、企画を除く白組の出演22組中、3割以上がジャニーズ勢だった。

 この6組の巨大な穴をどうするか。単純に代わりを出せばいいという問題ではない。ジャニーズ勢は他アーティストのバックダンサーや、曲間のMCや応援など、さまざまなシーンでパフォーマンスを見せていた。さらには、ジャニーズ勢と対戦、あるいは絡める紅組アーティストの選出にも影響を及ぼす。それらをクリアできていなかった。

 司会陣以外、「ボーダーレス」(境界がないの意)というテーマも、まったく感じられなかった。

 そんな中、伊藤蘭のキャンディーズ50周年紅白SPメドレーは聞き入った。3人組アイドルのキャンディーズで出演して以来46年ぶりの紅白だったが、変わらぬ歌唱と魅力だった。それだけに「どうして」という残念な思いもあった。

 現在、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」が人気だ。ブギの女王の笠置シヅ子さんをモデルとした主演の福来スズ子役を、伊藤と俳優水谷豊の娘の趣里が好演している。ドラマで「ラッパと娘」など数々の歌唱も披露している。どうして「親子共演が実現しなかったの」と思う。

 一昨年の紅白では、工藤静香と長女でフルート奏者のCocomiの共演が話題になった。かつては松田聖子と神田沙也加さんの共演もあった。紅白では親子共演が注目されて来た。

 笠置シヅ子さんは第2回(52年)の紅白に初出場し、以後4回出演した。第7回では「ヘイヘイブギー」で大トリを務めた。初期の紅白に貢献している。

 さらに「ブギウギ」でナレーションを務める高瀬耕造アナウンサーが、紅白の司会だった。これほど条件が整っていたのに、残念でならない。クリアしなければならないことが多々あったのかもしれないが、注目されたのは間違いないだろう。

 「紅白は大いなるマンネリ」でいいと思う。しかし、演歌の女王の石川さゆりは、07年の第58回以降、17年連続で「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」の2曲しか歌っていない。

 今回の紅白で、坂本冬美は94年の「夜桜お七」を、天童よしみは85年の「道頓堀人情」を、山内惠介は08年の「恋する街角」を2年連続で歌唱した。さらに藤井フミヤは93年の「TRUE LOVE」を、鈴木雅之はラッツ&スター時代の83年に発表した「め組のひと」を、さだまさしは77年の「秋桜」を歌った。若いアーティストと企画的な歌手以外は、ほとんどが「懐かしのメロディー」になっている。

 各年代層に聴いてもらう選曲なのだろうが、歌手には常に新曲がある。例えば坂本冬美は新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行したタイミングで、「再会酒場」という新曲を出した。「5類」に引き下げられた昨年の紅白で歌う意味は、十分あったと思う。

 かつて紅白からヒット曲が生まれた。時代が違うと言われればそうだが、旧ジャニーズ勢の不在だけでなく、ワースト視聴率の理由は山ほどある

1/8(月) 5:00 日刊スポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cfa25ae012d6d6dc99c12565f2973e92d39747b

写真https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20240108-31030678-nksports-000-6-view.jpg?pri=l&w=640&h=426&exp=10800