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「週刊文春」編集部 2023/12/26
12月24日放送「M-1グランプリ」の審査員長をつとめるなど、日本の芸能界のトップに君臨するダウンタウンの松本人志(60)。その松本が六本木の超高級ホテルのスイートルームにて飲み会を開催。後輩芸人に女性を集めさせ、「ゲーム」と称し、いきなりキスをしたり、「俺の子ども産めや!」などと性行為を迫っていたりした事実が「週刊文春」の取材で分かった。
複数の女性を含む参加者が取材に応じ、事実関係を認めた。「週刊文春」の取材班が確認したいずれの飲み会でも、事前に松本の参加を知らせないこと、後輩芸人が女性たちの携帯電話を事前に没収するなど、その手口は酷似している。女性たちは「芸能界に絶望した」「PTSDに悩まされている」などと苦しい胸の内を吐露している。
社会的強者による性加害が社会問題化する中で…
今年9月に還暦を迎えた松本だが、依然、タレントとして最盛期を維持し続けている。レギュラー番組は「水曜日のダウンタウン」(TBS系)、「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)、「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ系)など、計7本を数える。
プライベートでは2009年5月に結婚。同年10月には長女をもうけ、長女が描いた自身の似顔絵をSNSで公開するなど、子煩悩な一面も披露している。
近年、日本でも包括的性教育への関心が高まり、社会的強者による性加害が社会問題化している。昨年3月には「週刊文春」が、映画監督・榊英雄の映画に出演した複数の女優が性的行為を強要されたと報道。それが契機となり、映画界に蔓延する性加害問題が続々明るみに出ることとなった。旧ジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏による性加害問題では、今年3月にBBCが報じると、全メディアが報道に踏み切り、同社は解体的出直しを強いられている。
A子さんの告発は、こうした昨今の社会的潮流と決して無縁ではない。
参加者が明かす「飲み会」「ゲーム」の内容
「ジャニーズ問題では、2010年代半ばまで多くの方が性被害を受けていました。そして被害者たちが一斉に立ち上がり、大きな山が動きました。それを見て、私は勇気をもらった」(A子さん)
松本が後輩芸人らと開いた「飲み会」、そして「ゲーム」とはいかなるものか。参加者の一人が明かす。
「後輩芸人が六本木のグランド ハイアット 東京に女性を招集。彼女たちは『ものすごいVIPとの飲み会だから』としか聞かされていません。飲み会スタートから大体3時間後に、後輩芸人が『ゲームを始めよう』と声をかけ、ベッドルームで女性と松本さんが2人きりになるよう仕向けるのです」
こうした「飲み会」における松本および後輩芸人の女性に対する言動について松本が所属する吉本興業と、女性を集めた後輩芸人が所属する事務所に尋ねたが、期日までに回答はなかった。また飲み会に同席した放送作家Xも「関係ない、関係ない」と取材に応じなかった。
「ワイドナショー」(フジ系)などで、社会問題を幅広く論じてきた松本は自身に対する告発についてどのように説明するのか。また約900人の社員、約6000人のタレントを擁し、芸能界に絶大なる影響力をもつ吉本興業は、松本に対する告発をどのように受け止めるのか。
12月26日(火)12時配信の「週刊文春 電子版」および27日(水)発売の「週刊文春」では、「松本人志と恐怖の一夜」と題し、7ページにわたって特集する。A子さんや同席者の告発をはじめ、松本から受け取った“お礼メール”、松本に女性を“献上”した売れっ子芸人の正体、そして、この芸人によるアリバイLINEを公開。さらには別日に開かれた飲み会に参加したB子さんおよびB子さんの交際男性(当時)の告発に加え、松本および後輩芸人への直撃取材の様子も報じている。
https://bunshun.jp/articles/-/68103
文春電子版(有料記事)
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b7696