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立ちんぼで逮捕 釈放後すぐに路上に戻りホストクラブへ…警視庁「原因を解消しなければ根本的な解決にならない」

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1 :2023/10/22(日) 21:23:54.02 ID:SOoYEUm89.net

 東京・歌舞伎町の大久保公園(新宿区)周辺で買春客を探す女性に対し、警視庁は取り締まりを強化している。9月だけで35人を売春防止法違反(客待ち)容疑で逮捕し、10月にこれまでの取り締まり状況も含めて明らかにした。「立ちんぼ」などと呼ばれるこうした女性が立つ大久保公園周辺の様子がSNS(ネット交流サービス)上で拡散され、女性目当てに来る男性が増加。そのため客待ちの女性も増える「悪循環」の傾向も見られるという。

 警視庁保安課によると、9月に逮捕された35人の年齢は21〜46歳で、うち7割が20代だった。また、9割は初めて検挙された女性だったとみられる。

 このうち、9月下旬に逮捕された20代の女性は3、4年前から路上に立っていた。直近では毎月70万〜90万円を稼ぎ、大半をホストクラブでの遊興費に充てていた。

 夏には「私服(捜査員)とかすぐ分かるから捕まりっこない。大丈夫」と話していたが、初めて逮捕された。友人らによると、釈放後はすぐに路上に戻り、ホストクラブにも通い続けている。客のふりをして取り締まる捜査員を意識して、「またすぐ逮捕されるとヤバいから、しばらく外国人客だけ相手にする」とも話したという。

 大久保公園周辺での客待ち行為容疑の検挙者数は、2020年23人▽21年34人▽22年51人。23年は取り締まり強化の影響もあり、9月末までに80人が検挙され、3年連続で増加した。近年は、関西や中部地方など遠方出身の女性も確認されている。

 9月に検挙された女性に売春した理由を聞くと、ホストクラブや男性地下アイドルが働く「コンセプトカフェ(コンカフェ)」などでの遊興費を稼ぐ目的が多く、「掛け(ツケ)」返済のために始めた女性もいたとされる。

 警視庁はホストクラブなどへの対応も実施している。警視庁は9月の取り締まり強化の一環で、歌舞伎町にあるホストクラブやコンカフェなど計110店の一斉立ち入りも実施。従業員らに対し、売掛金の回収のために売春や性風俗店での勤務を強要した場合、売春防止法違反などでの摘発の対象になると警告した。

 ある警視庁幹部は「ホストなどに貢ぐために多額の借金をしている女性も多い。原因を解消しなければ根本的な解決にならない」と話す。

 一方、生活困窮から路上に立つ女性もいる。警視庁は22年4月から、検挙された女性を支援する専門の相談員を1人配置し、面談などをして支援窓口につなぐ取り組みを続けている。9月の取り締まりでも、逮捕された女性のうち希望者4人を生活保護申請などの相談に乗る自治体の福祉事務所に引き継いだという。

 警視庁は今後も、取り締まりの状況を定期的に公表するという。【加藤昌平、春増翔太】

2023年10月22日 16時0分 毎日新聞
https://news.livedoor.com/article/detail/25214075/