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【東電】処理水の放出始まる トリチウム濃度「基準未満」…放出期間は30年程度

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1 :2023/08/24(木) 16:57:24.89 ID:BJs8fxrT9.net

 東京電力は24日、福島第一原子力発電所(福島県)の処理水の海洋放出を午後1時過ぎに開始したと発表した。最初に放出する処理水の希釈状況や気象条件などに問題はなく、計画通り放出できると判断した。放出期間は30年程度に及ぶ見通し。政府と東電が2041~51年を目標とする同原発の廃炉に向けた一歩となる。

 処理水は、2011年の炉心溶融(メルトダウン)事故で溶け落ちた核燃料を冷却した後の汚染水を浄化処理し、トリチウム(三重水素)以外の放射性物質を取り除いた水だ。

 計画では、処理水を大量の海水で薄めてトリチウム濃度を国の排出基準の40分の1(1リットル当たり1500ベクレル)未満にし、原発から約1キロ沖合の海底トンネルの先から放出する。

 今年度は、貯蔵量の約2%にあたる約3万1200トンの処理水を4回にわけて放出する。24日から放出する初回は計約7800トンで、1日約460トンを17日間かけて流す。作業に慎重を期して、初回の処理水はトリチウム濃度を1リットル当たり190ベクレル程度まで下げる。

 政府の方針を受け、東電は22日から、放出直前の水をためる水槽で、約1トンの処理水に約1200トンの海水を混ぜて正しく希釈できているかを確認していた。東電によると、トリチウム濃度は同63ベクレル(最大値)まで下がり、日本原子力研究開発機構が第三者機関として独自に分析した結果も同程度の数値だったという。

 東電は、放出の条件が全て整ったと判断。午後1時過ぎ、作業員が海水を取水するポンプを起動させた。福島第一原発で記者会見した東電の松本純一・執行役員は「一段と緊張感をもって対処する」と話した。

 政府と東電は、原発周辺海域のモニタリング(監視)を実施し、ホームページなどで25日から公表する。

読売新聞 2023/08/24 13:08
https://www.yomiuri.co.jp/science/20230824-OYT1T50216/