1 :2023/08/18(金) 21:24:07.76 ID:gD1qse/r0.net
日本テレビが映画を放送する『金曜ロードショー』も近年は、家族で楽しみやすいエンタメ作をピックアップ。事実この2ヵ月間を見ると、『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『キングダム2』『カールじいさんの空飛ぶ家』『インディ・ジョーンズ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』などが放送された。これらの作品と『火垂るの墓』の世界観は大きく異なる上に、「終戦記念日前後に放送する」となおさらメッセージ性が強くなり、つらく重いと感じやすいのかもしれない。
また、ネット上には「『火垂るの墓』の見られ方が変わった」という声も目立つ。前述した予測変換ワードの中に「清太」があったが、これは主人公・清太の言動を疑問視する声。14歳の清太は、働かず、親戚の世話になってもお礼すら言わず、手伝いもせずに、人々とのつながりを絶って孤立し、4歳の妹・節子を死に追いやった「加害者」であり、「自己責任」という見方の人が増えていた。
かつては、戦争の悲惨さや大人の冷酷さなどから清太に同情する声が大半を占めていたが、現在の視聴者感情では彼の言動が引っかかって感情移入できない人がいるという。視聴率を獲るのが難しい上に、主人公に否定的な声が増えたのだから、日本テレビが放送を見送るのは当然にも見える。ただ、これは「もし視聴者感情がかつての状態に戻ったら、『火垂るの墓』は再び放送される」ということでもあるのだろう。