1 :2023/08/06(日) 23:01:50.63 ID:M5QA02lS9.net
ジャーナリストの池上彰氏が6日、日本テレビ系「真相報道 バンキシャ!」に出演。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性加害問題についてコメントした。
同問題については4日に国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会の専門家が元所属タレント7人や事務所に対して行った聞き取り調査について、会見を行った。
会見では専門家が「同社のタレント数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという、深く憂慮すべき疑惑が明らかになった」「日本のメディア、企業は数十年にもわたりこの不祥事のもみ消しに加担したと伝えられている」と指摘。さらに、日本政府に対して、透明な捜査を確保し、被害者を主体的に救済するように注文をつけた上で、ジャニーズ事務所が設置している再発防止チームの調査についても「透明性と正当性が疑念が残っている」とした。
池上氏は「これは個人的な反省になるんですけれども、私自身も男性が性被害を受けているという事が、長らくピンとこなかったんですね」と告白。続けて「考えてみますと海外でもカトリック神父による少年への大規模な性的虐待の実態が明らかになり、結構海外では大きなニュースになっていたんですね。性被害ってのは男女を問わず起こることなんだと認識していたにもかかわらず、しかし、どうしてもですね性被害の被害者は女性、あるいは小さな女の子だという昔ながらの固定観念にとらわれていて、深く考えられてはいなかったなという反省がありますね」と心境を吐露した。
MCの桝太一アナから「女性だけでなく男性の性被害者も声を上げにくい現状があることをどう思うか?」と聞かれた、池上氏は「今回の問題をきっかけに、男性の性被害について社会的な関心が高まっている訳ですね。非常にデリケートで打ち明けにくい話ではあるんですけど、被害に遭った人が悪いわけではないわけですね。だから、被害に遭った人が声を上げやすい、あるいは相談しやすい環境を作ると共に、私たちもですね固定観念にとらわれないようにする、そういう意識を持つことが大事だなと思いますね」と述べた。
最後に桝アナが「政府が男性に特化したホットラインを開設するなど新たな動きも確かに出てきています。『バンキシャ!』も今後、池上さんがおっしゃった通り、決して固定観念にとらわれることなく、男性の性被害とも向き合って伝えてまいります」と今後の番組のスタンスについて言及した。
ジャニーズ事務所の性加害問題については4日にも、国連人権理事会が会見を開き「政府が主な義務を担う主体として透明な捜査を確保し、謝罪であれば金銭的な補償であれ、被害者の実効的救済を確保する必要性」があることを示唆する声明を公表するなど、問題は長期化している。