1 :2023/07/29(土) 07:24:04.82 ID:3Rnj4zYm9.net
歌舞伎町の新宿東宝ビル周辺に集う若者たち「トー横キッズ」が社会問題化している。未成年者が昼夜問わずたむろするトー横では、オーバードーズでの緊急搬送や援助交際、パパ活が横行。若者同士のトラブルも日々勃発している。そんなトー横を拠点にホームレス化する若者の実態を『Z世代のネオホームレス』(KADOKAWA)の著者、青柳貴哉氏に聞いた。(清談社 吉岡 暁)
● パパ活で生計を立てる 15歳の「ネオホームレス」
いわゆる「ネットカフェ難民」と呼ばれる、統計にも計上されない「見えないホームレス」が増えている。厚生労働省の2023年度調査によると、全国の路上で生活する人の数は3448人。2007年の同調査の人数1万8564人と比較すると大きく減少しているように感じられるが、その一方で、少し古いデータだが、安定した住居がない状態でネットカフェ等を利用する人は、都内だけで一晩に4000人いると推計されている(2018年、東京都調査)。
さらに最近は、そんな「見えないホームレス」の若年化を指摘する声もある。社会問題化している歌舞伎町の「トー横キッズ」もその一部だ。彼らの中には集団でホテルの一室を借りて寝泊まりしたり、日々ネットカフェを利用して生活したりする未成年者が紛れている。
YouTubeでホームレスの実態に迫るドキュメンタリー番組「アットホームチャンネル」を運営する青柳貴哉氏は、こうしたZ世代のホームレスの存在を「ネオホームレス」と表現する。ネオホームレスとは一体どのような存在なのか。青柳氏の著書『Z世代のネオホームレス』(KADOKAWA)には、ネオホームレスの定義についてこう書かれている。
「ホームレスとして生きるZ世代の若者たちを取材していると、年配のホームレスとは異質な印象を受けます。帰ろうと思えば帰れる実家はあるのに戻ろうとしない少女。裕福な家庭に生まれて、アルバイトで毎月ある程度の収入を得ながら歌舞伎町に通う少年。『ホームレスは?』という問いに対し、『お金がない』『家がない』『頼れる人がいない』といった、おおよそ想像し得る分かりやすい答えが何一つ当てはまらない彼らは、いわばネオホームレスとも呼べる存在かもしれない」
数々のホームレスやZ世代の若者たちの取材を重ねてきたという青柳氏。その中で特に印象的だったのは、歌舞伎町で生活する「トー横キッズ」モカさん(仮名)のエピソードだ。
「歌舞伎町のいわゆる『トー横』と呼ばれる場所で出会ったモカさんは、僕が声をかけたとき、まだ15歳で、2年くらい家に帰っていませんでした。パパ活で月60万円ほど稼ぎながら、ネットカフェやホテルを転々として暮らしていたのです」
ホストの兄を追って10歳で初めて歌舞伎町を訪れたというモカさんは、そのまま歌舞伎町に通うようになったという。「中学生」「トー横キッズ」「家出少女」「パパ活」…。さまざまな背景が絡んだモカさんの動画は注目を集め、500万回以上再生された。