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【新型コロナ】感染後遺症の倦怠感、末期がん患者よりも深刻 憂慮すべきなのは労働年齢の女性が多くを占めていた

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1 :2023/06/17(土) 19:59:17.01 ID:jSxq6IRE9.net

コロナ後遺症の倦怠感、末期がん患者よりも深刻
Forbes Anuradha Varanasi2023.06.17
https://forbesjapan.com/articles/detail/63928

コロナ後遺症に罹患した高齢者以外の成人が抱える倦怠感は、がんに関連する貧血や、進行した肺がん、炎症性腸疾患、腎臓病の患者を上回ることがあるとする研究結果が、医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)のオープンアクセスジャーナルである「BMJオープン」に6月7日付で発表された。
https://bmjopen.bmj.com/content/13/6/e069217#article-bottom

実際、この倦怠感は非常に重篤で、研究対象となった患者のうち半数以上が、過去1カ月に1日以上、後遺症により仕事を休んだと回答し、過去1カ月のうち働くことができない日数が20~28日に達したと答えた患者も20.3%に達した。

この研究は、英国のイングランドおよびウェールズにあるコロナ後遺症を診察する31の医院に治療のため来院した、3754人の患者を対象としている。これらの患者は、英国の国民医療サービス(NHS)が後遺症患者向けに策定したデジタルプログラム「Living With Covid Recovery」に参加し、患者用のアプリに定期的にアクセスしていた人たちだ。

研究に参加した患者の大半は、専門的な職業に就く社会人で、平均年齢は47.7歳だった。また対象者のうち71%を女性が占め、全体の87%は白人だった。

参加者はそれぞれ、アンケートへの記入を求められた。回答内容には、アプリ上でのコロナ後遺症に関連する倦怠感についての自己評価値が含まれていたほか、患者のメンタルヘルスの状況を確認し、うつ病や不安症と診断される状態にあるか否かもチェックされた。

こうして集められたデータを分析した結果、コロナ後遺症患者を苦しめる身体の衰弱をともなう倦怠感では、脳卒中の後遺症や、重症の腎臓病といった慢性疾患を抱える患者と比べても、身体機能の喪失が著しいことが判明した。これに加えて、コロナ後遺症患者では、健康に関する生活の質(QOL)スコアが、ステージ4の肺がん患者よりも低くなっていた。

「コロナ後遺症を訴え、治療を求める患者のうち、主に労働年齢の成人で教育水準が高い白人女性の間で、特に機能障害と健康に関するQOLスコアの低下が際立っている」と研究チームは論じている。「この機能障害は、主に重度の疲労によって引き起こされており、仕事を行なったり、自分以外の人の面倒を見たりする能力に大きな影響を与えている」
さらに悪いことに、現時点では、慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)の症状を訴えるコロナ後遺症患者が受診できる、エビデンスに基づいた臨床的アプローチは存在しない。新型コロナウイルスに感染した人のうち、最終的にコロナ後遺症を患う人の割合が17%を超えていることを考えると、これらの研究結果は特に憂慮すべきものだ。

研究論文の共同執筆者で、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の疫学・ヘルスケア研究所に所属するヘンリー・グッドフェロー博士は、プレスリリースでこう述べている。「これらの患者にみられるコロナ後遺症の症状や影響に対する理解が深まり、NHSおよび政策立案者が、限られたリソースを適切に振り向ける後押しになるよう期待している。コロナ後遺症患者のニーズにより的確に応えられるよう、既存の医療サービスを調整し、新たなサービスを企画することが求められている」

ポストコロナ症候群(PCS)とも呼ばれるコロナ後遺症は、世界保健機関(WHO)の定義では、新型コロナウイルスに感染してから3カ月後になっても症状が続く、あるいは新たな症状が出現する状態で、なおかつ症状が2カ月以上持続し、他の理由によって説明できないケースと定められている。

2022年8月の時点で、全世界でコロナ後遺症として報告された患者の数は5億7700万人以上に達している。最も多い症状は倦怠感、ブレインフォグと呼ばれる頭がぼんやりする状態、息苦しさ、メンタルヘルス関連の症状、嗅覚の喪失などだ。

「特に憂慮すべきなのは、我々の研究対象となった患者では、労働年齢の女性が多くを占めていた点だ。この年齢層の女性は、医療やソーシャルケア、非公式なケアの分野で人員が逼迫した時期に、大きく貢献する人たちだ」と、研究チームは指摘している。

「ポストコロナ症候群が、心身の健康をむしばむ多因子疾患であることは明らかだ。こうした大規模な患者集団の回復と仕事への復帰を最大限実現するために、新型コロナウイルス感染症への感染後の評価サービスは、倦怠感の評価および治療に焦点を合わせることを検討すべきだ」

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