1 :2023/05/06(土) 06:53:09.22 ID:xzoMRuKB9.net
2023年5月6日 06時00分 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/248134
鉄道の駅のホームから時刻表が姿を消しつつある。西武鉄道では管内で3駅を残すだけとなった。今春、鉄道各社の多くが運賃を引き上げただけに、本紙「ニュースあなた発」には、読者から「運賃を値上げしてサービスを下げるのか」との不満の声が寄せられている。(須藤恵里)
東京都練馬区に住む女性(60)は1年前、自宅近くの西武池袋線石神井公園駅のホームで異変に気付いた。昨日まで時刻表が掲示されていた案内看板に観光ポスターが貼られていたのだ。「電光掲示板は直近の列車しか分からない。時刻表なら一目でぱっと分かるのに…」
西武鉄道の広報担当者は本紙の取材に「スマートフォンの普及で時刻表のニーズが少なくなり、固定費削減の観点から撤去を決めた」と説明する。
西武鉄道によると、ホームの時刻表は2022年春に一部の駅で試行的に撤去し、現在は91駅のうち、西所沢駅など3駅にしか残ってない。広報担当者は「改札付近に時刻表を掲示しており、窓口では紙の時刻表を渡している」と強調するものの、「再設置してほしいとの声も一部にある」と利用者に不満があることを認める。
西武鉄道に先立ち、時刻表の撤去や削減を進めてきたのがJR東日本だ。19年に南武線の複数の駅でホームから撤去すると、沿線の東京都稲城市で市会議員らが問題視。市もJR東日本に訴えたが、再設置には至っていない。
ホームから撤去するのは、設置を義務付ける国の規定に違反しないのか。国土交通省は「掲示の場所や方法に具体的な規定はなく、ホームではなくても改札付近に掲示したり、電光表示で案内したりしていれば問題ない」との見解だ。
今春、鉄道各社が相次いで運賃を値上げした。ホームドアなどバリアフリー設備の充実を値上げの理由に挙げているが、新型コロナウイルス禍での乗客減による収益の悪化が背景にある。時刻表の撤去もコロナ禍と無関係ではない。
しかし、冒頭の女性は疑問を投げかける。「スマホを使えない人もいる。鉄道会社はバリアフリーを進めると言いながら、時刻表撤去によって新たなバリアーを生んでいる。私たち利用客を軽視していませんか」
◆時計に照明、ゴミ箱も…合理化?やりすぎ?
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