1 :2023/04/02(日) 02:11:39.52 ID:cdnA5nLN0●.net
ネガティブな感情の夢が多いことは共通しているようですが、とはいえ夢はいつも同じではなく、忘れ去ってしまった夢、楽しい夢、焦る夢、飛び起きるような夢、ストレスによる悪夢まで、その階層はさまざま。
また心の健康の度合いのみならず、年代による差や成長に伴う変化など、生涯発達やパーソナリティ(性格の差)なども反映されるもの。だから、知れば知るほどおもしろいというわけです。
・「記憶の不要情報消去仮説」(クリック&ミッチソン)
日中に取り込まれた膨大な情報のうち、不要なものを消去することで、脳のハードディスクをきれいに保ち、日中の動作に不具合が起こらないようにする
・「記憶の再処理(固定)仮説」(ウィンソン)
日中に取り込まれた膨大な情報のうち、必要なものをきちんと整理して保存することで、過去の情報を更新し、将来必要な情報の貯蔵を利用可能にする。(56~57ページより)
正反対にも思える仮説ながら、同時にこれらの作業が実行されているのではないかと著者は推測しているようです。
なお夢の役割については、フランス・リヨン大学のミッシェル・ジュヴェによる「シミュレーション仮説」があるといいます。これは「将来に必要な対処行動を夢のなかでシミュレーションしている」というもの。
また著者も、夢に関するさまざまな研究の作業工程をまとめています。
1. レム睡眠中に体が動かないなかで、安全な状況下での危機対応のシミュレーションをする
夢には進化的価値があり、夢のテーマにも危機的状況が多く含まれる。人は集団で生きる動物なので、人との協働と競争のなかで体験することが夢にも出てくる。
たとえば、「間に合わない(信頼をなくす)夢」「恥(人からどう見られるか)の夢」「何度もトライする(成功、達成を求める)夢」「襲う(勝利する)/襲われる夢(負けそうになる)」などは典型的なテーマ。
2. 辛い記憶の緩和
夢にみることで、エクスポージャー法(感情を段階的に曝して退治することで不安を緩和する行動療法の一種)によりネガティブな感情を和らげる。適正な処理が、よき目覚め、日中の社会適応レベルを高める。
3. 創造的な問題解決
覚醒時には思いつかなかった、情報の緩やかな結合により、新しいものが生まれる
https://news.yahoo.co.jp/articles/8acffdc9e3e3094a4a92c3651ed365adc2954107?page=3