1 :2023/03/10(金) 11:41:56.15 ID:dce/kAt80.net
香港(CNN) 中国東部で30人あまりの患者から新種のウイルスが検出された。次のパンデミック(世界的大流行)を引き起こす可能性はないかもしれないが、ウイルスが動物から人へどれほど簡単に感染し得るかを物語ると研究者は指摘している。
研究チームによると、新種のウイルスは「ランヤ(狼牙)へニパウイルス」と命名され、農業従事者などの住民35人の感染が確認された。トガリネズミというモグラのような小型哺乳類から、直接または間接的に人に感染した可能性があるとしている。
狼牙へニパウイルスは、2018年~21年にかけ、山東省と河南省の病院で、発熱などの症状がある患者35人から検出された。同ウイルスによる死者は報告されていない。
「我々は世界中の動物由来感染症に関する数字を大幅に過小評価している。これ(狼牙ウイルス)は氷山の一角にすぎない」。今回の研究にはかかわっていない香港大学公衆衛生学院の専門家はそう指摘する。
狼牙へニパウイルスは、中国などの国際研究チームが4日の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表し、流行の懸念が高まったことから国際的な注目を浴びた。中国で最初に発見された新型コロナウイルスは、3年近くたった今も世界中で毎日何十万もの症例が新規に報告されている。
しかし研究チームによると、狼牙へニパウイルスが人から人に感染したり、市中感染が起きたりしている形跡はない。ただ、人から人への感染拡大は起きないと判断するためにはさらなる研究が必要だとしている。