1 :2023/02/19(日) 06:07:02.57 ID:IFim3IVX9.net
ナゾロジー2023.02.15
https://nazology.net/archives/122020
抜粋
オーストラリアのクイーンズランド大学(UQ)で行われた研究によって、
美味しい食用キノコとして知られるヤマブシダケに認知記憶力を増加させる化合物が含まれていることが示されました。
新たな化合物は海馬ニューロンの伸長や神経突起を促進させる効果があり、
このキノコの抽出物をマウスに与えたところ、マウスの記憶力が顕著に増加していることも確認されました。
研究者たちはヤヤマブシタケを「向知性キノコ」と定義しており、
有効成分は記憶増強を目的とした栄養補助食品(サプリ)やアルツハイマー病などの治療薬として利用できると述べています。
いったいどんな仕組みでヤマブシタケは脳機能をブーストしているのでしょうか?
研究内容の詳細は2023年1月20日に『Journal of Neurochemistry』にて公開されました。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jnc.15767
ヤマブシタケは食用キノコの一種です。美味しいキノコはホクト / Credit:ホクト
ヤマブシタケはまず最初にエタノール抽出物が採取され、その後の分画の基本となりました。
そこで研究者たちはマウスに対してヤマブシタケの疎抽出物とヘリセンAを経口投与して何がおこるかを調べてみました。
するとヤマブシタケ抽出物とヘリセンAを投与されたマウスは記憶力が大きく増加していることが判明。
またマウスから脳を摘出して分析したところ、ヤマブシタケ抽出物とヘリセンAを投与されたマウスは
複数種類のニュートロフィン(BDNF、NGF、CNTF、および GDNF)が大きく増加していることが判明しました。
この結果は、ヤマブシタケに含まれる成分がニュートロフィンの増加を通じて記憶力を増強させていることを示唆しています。
※興味深いことにヘリセンAは血液脳関門を突破できることが知られています。
またマウスに投与されたヘリセンAは5mg/kg/日(体重1kgあたりの1日の摂取量)と非常に低濃度でした。
また研究では、ヘリセンAの記憶増強効果は
スマートドラック(知能増強剤)として知られるピラセタムに匹敵することも示されました
研究者たちはヤマブシタケから抽出されるヘルセンAなどの物質が、
大人の衰えた脳機能を改善し、アルツハイマー病などの治療薬になる可能性を指摘しています。
ヤマブシタケは食用キノコであり、一部のスーパーなどでも売られています。
もし今度、白くモシャモシャしたヤマブシタケがスーパーに並んでいるのをみたら、
記憶力増強を狙って食べてみるといいかもしれません。