1 :2023/02/16(木) 09:26:23.37 ID:I/5dzcUp9.net
この日の予算委は、大規模金融緩和を主導してきた黒田東彦総裁の後任に植田和男氏を起用する人事案が国会提示された後、初めて首相が出席する国会質疑となった。
枝野氏は、首相が「物価上昇を超える賃上げ」を掲げていることに関し、富裕層が豊かになれば中低所得者層にも行き渡るという「トリクルダウン」は起こらなかったとの見方を示し、「アベノミクスの誤り」を認識したものだと指摘。「幅広く賃金を上げて消費を伸ばさなければ、景気は良くならない」と訴えた。
これに対し、首相は「(安倍政権下で)デフレではない状況をつくり出した」と反論。「アベノミクスの上に立ち、構造的賃上げを実現したい」と語った。
続いて立民の藤岡隆雄氏は次期日銀総裁人事に絡め、「(新体制下でも)異次元緩和は継承されるか」とただした。首相は「具体的な手法は日銀に判断いただく」とかわす答弁に終始。藤岡氏が「アベノミクス継承を念頭に置いた人事なのか」と詰めても、首相は「継承するかどうかは市場と対話しながら日銀として判断する」と繰り返した。
首相の歯切れが悪いのは、債券市場の「ゆがみ」など大規模緩和策の「副作用」を問題視する声と、アベノミクス継承を求める党内最大派閥の安倍派との間で板挟みとなっているためだ。
自民党幹部は「緩和路線はいずれ修正しなければならないが、金利を急に上げると大変なことになる」と指摘。同党若手も「首相が『異次元緩和を見直す』と言っても『見直さない』と言っても、マーケットは激しく反応する」と述べ、首相の心中を推し量る。
ここが首相の「急所」とみる立民は引き続き攻勢を掛ける構え。質疑後、枝野氏は記者団に「首相がアベノミクスの何が問題だったのか率直に認めなければ、(経済は)何も変わらない」と語った。
時事通信」 2023年02月16日07時09分
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