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パソナの委託先が3自治体に10億円の過大請求 ワクチン受付業務で

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1 :2023/02/10(金) 18:42:02.21 ID:0vKrVMCP9.net

 人材サービス大手のパソナ(本社・東京)は10日、新型コロナウイルスのワクチン接種の電話受け付け業務をめぐり、同社が再委託していた業者が、虚偽の報告に基づく水増し請求をしていたと発表した。その結果、大阪・兵庫の3市に対し、委託料計約10・8億円を過大請求していた。パソナは金額が確定し次第、各市に返納し、再委託先には損害賠償を求める。

 パソナによると、再委託先はエテル(大阪市)。過大請求があったのは大阪府枚方市、同府吹田市、兵庫県西宮市の3市。

 パソナによると、枚方市では約3・6億円、吹田市では約2・7億円、西宮市では約4・5億円の不正受給があった。3市はそれぞれ、委託料の不正受給に当たるとして返還を求めているという。

 枚方市によると、昨年11月、1日あたり3500件のワクチン接種の予約に関する電話を受けたとの報告がパソナを通じてあったのに、実際に予約したのは約750人にとどまる日があった。不審に思った市側の申し出をうけてパソナが調査したところ、再委託先のエテルが実際に派遣したオペレーターの人数が、報告よりも下回っていたことが判明した。

 パソナによると、エテルは、パソナに対し、電話受け付けの対応件数や応答率などを水増し、うその報告をしていたという。

 パソナの調査では、吹田市と西宮市でも同様の不正受給が判明した。

 一方、パソナの再委託先のエテルの担当者は、「今はパソナの調査に協力している段階だ。調査中であり、詳細は差し控える」と述べた。(中村建太 島脇健史 丘文奈)

パソナへの委託と水増し請求発覚の経緯
2021年2~3月 大阪府枚方市と吹田市、兵庫県西宮市が新型コロナウイルスのワクチン接種の電話受け付け業務をパソナに委託

22年11月1日  枚方市がパソナに対し、コールセンターの対応数と予約数に大きな差があると指摘

    2日 パソナが府内のコールセンターで実地調査を行い、再委託先のエテルが派遣したオペレーターの人数が契約より少ないことを確認

  12月   パソナが吹田市と西宮市についても配置不足を確認し、両市に報告。枚方市が再委託先を別業者に変更

23年1月   吹田市と西宮市も再委託先を別業者に変更

  2月10日 パソナと3市が問題を公表

朝日新聞 2023年2月10日 14時26分
https://www.asahi.com/articles/ASR2B4K7SR29PLFA00J.html?iref=pc_extlink