1 :2023/02/09(木) 13:00:30.11 ID:xU9NIRvB9.net
茨城は全国でも珍しく、全44市町村のうち15市町がランドセルを無償配布している(昨年7月時点)。そうでなければ、各家庭が好きな色のランドセルを買えばよく、色の選択肢をどうするかは、無償配布しているがゆえの悩みといえる。
鹿嶋市は1月、新年度から小学1年生約520人に配るランドセルの新デザインを発表し、色はキャメルに統一した。市教育委員会総務就学課によると、1976年に無償配布を始めて以来、男子に黒、女子には赤を配ってきた。
かねて保護者からは「ジェンダー平等が言われる中で、男女で色を分けるのはどうなのか」という疑問の声もあがっていた。色を決めるために昨年6~7月、保護者アンケートを実施したところ、キャメル色が一番多かったという。
新たなランドセルは、上部からファスナーを開け閉めして入れる方式で、ノートパソコンの持ち帰りにも対応できるよう、一回り大きいものにした。同課の担当者は「極力荷物が入り、重さは変わらない。愛着を持って6年間大切にしてほしい」と話している。
高萩市も新年度から無償配布するランドセルの色を紺色に統一する。市は、ジェンダー平等や多様性に配慮した結果だと説明する。これまでは鹿嶋市と同様、男子に黒、女子に赤のランドセルを配ってきた。
2020年、男女共同参画を進める市民団体「ハーモニーたかはぎ」と市が協力して市内の小学6年生約220人を対象に、ランドセルの色についてのアンケートをした。男子の38・9%(44人)、女子の53・5%(54人)が、ランドセルの色固定を「変えた方がよい」と答えたという。
変えた方がよい理由として、「男は黒、女は赤と決めずに好きな色にして欲しい」「男と女を区別されて、精神的につらい人もいると思う」などが挙げられたという。
アンケート結果から、3種類以上の色とすることも検討したが、経費増となることなども考え、市のイメージカラーで、希望も多かった紺に統一することにした。すると今度は、市のホームページに「色を統一するのは全体主義だ」「好きな色を選ばせるのが本当のジェンダーフリーで、統一するのは気持ち悪い」というようなメールも届いたという。
7色から選べる結城市や桜川市を筆頭に、多色の中から選べるようになった自治体もある。(古源盛一、林瞬)
朝日新聞社
2/9(木) 10:33配信 朝日新聞デジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/d892f47e565d9fb583112257cc8265222c681640