1 :2023/02/05(日) 17:29:07.67 ID:UoTULkgz9.net
日本の薬剤師の年収は約562万円です(厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」)。
これは全薬剤師の平均年収ですから、調剤薬局の薬剤師に限って見るともう少し低いかと思います。
これに対してアメリカでは薬剤師の2020年の平均年収は約1300万円(2020年12月末時点の円換算)と
日本の薬剤師の年収の約2倍にも上ります(U.S.News & World Report “U.S. News Best Jobs Rankings”)。
これはある意味で当然です。アメリカの人口は約3億3000万人で、日本の人口約1億2500万人の約2.6倍になります。
これに対して薬剤師の人数はアメリカも日本もどちらも約32万人とほとんど変わりません。
このように人口ボリュームに対して薬剤師の人数が少ないところを、アメリカはファーマシーテクニシャンを活用することで補っています。
アメリカには2020年時点で薬剤師数を上回る約42万人のファーマシーテクニシャンがいて(U.S. BUREAU OF LABORSTATISTICS “Occupational Outlook Handbook”)、
薬剤師とファーマシーテクニシャンを合わせると約74万人となります。これは日本の薬剤師数の2.3倍です。
アメリカでは日本の約2.6倍の人口に対する薬物療法を、2.3倍の有資格者(うち薬剤師はわずか4割、調剤補助者は6割)でカバーしているのです。
そしてそのため、人数の少ない薬剤師の年収は高く設定されています。なぜそれが可能かというとロボットをどんどん導入して効率化を進めているからです。
一方で日本ではICT化やロボット化をいっさい進めずに、反対に薬剤師の数を増やしていきました。
その結果薬剤師の数が増えていき、反比例するかのように年収は下がってしまったのです。
多くの薬剤師は「ロボットが調剤をする」と言うと「自分たちの仕事がなくなってしまうのでは」と考えるかもしれません。
しかしそれは反対です。ロボットを導入しなかったことによって、薬剤師は自分たちの地位を高め、年収を上げるチャンスを失ってしまったのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/acbf5f1df99bfd8e37f27d02a6006169b7df19fa