1 :2022/11/07(月) 15:01:50.80 ID:P2NmXiKO9.net
■値上げを知らない人の割合は
「えっ、ホント?」。県庁で出会ったスーツ姿の男性は値上がりを「スマホの電子決済で払っているから気付かなかった」。買った飲み物の価格を確認して驚いていた。散歩で城山公園を訪れた高齢の男性は「昔は100円を入れて飲み物を買ってもお釣りが出る時代だったのに…」と残念がるように話していた。
値上げ幅は1本10~20円。メーカー側は、原材料や人件費の高騰、円安などを理由とする。
聞き取りは10月26日~11月2日に行った。回答者は20代~70代以上で、男性24人、女性26人。
結果=グラフ=は、「自販機飲料の値上がりを知っているか」が「はい」54%、「いいえ」46%。値上がりが生活に影響が「ある」は36%。影響が「ある」人に、生活で変わったことがあるか聞くと、「買う場所を考える」「なるべく自販機を使わない」などの声が上がった。水筒を持ち歩くようになった人も目立った。
「値上がりは不安に感じるか」は「はい」が58%で、42%の「いいえ」を上回った。
生活に影響が「ない」が多数派だった。だが、家計を管理する人ほど影響があると思い、10円単位の値上げも見逃せない傾向がうかがえた。公園で幼い子どもを遊ばせていた30代女性は「家計の管理もあるので、なるべく自販機で買いたくない。子どもの分だと仕方ない」と飲み物を買った。「夫は分からないですが…」と口にした。
■値上げラッシュ ちりも積もれば…
10月は飲料以外にも、食品や外食チェーン店、公共料金などが一斉に値上げされた。「ご時世だから仕方ない」という声も数多く聞かれた。一方、値上げは小幅でもちりも積もれば家計に響く。
城山公園で話を聞いた子育て中の40代女性は「自宅から水筒を持ってきているが、飲みきってしまうと買わざるを得ない」と指摘。「乳製品も値上がりし、子どものおむつも高くなっている。細かな値上げでも積み重なると負担は大きい」と不安な気持ちを語った。善光寺近くで出会った男性も「メーカーも仕方なく値上げをしているのだろう。国もその場しのぎの対応しかしていない。根本的な解決を目指すべきだ」と話していた。
取材をしていた11月1日、善光寺東側の自販機1台で販売担当者が飲み物を補充する作業をしていた。作業後に見ると、「160円」だった緑茶が「180円」になっていた。値上げの瞬間を見てしまった。記者は普段、水を持ち歩くマイボトル派。「持ち歩く水筒の本数を増やそうか」と悩み始めている。(中島瑞穂)
信濃毎日新聞2022/11/05 12:00
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022110400755