最新記事(外部)
お勧め記事(外部)

結婚相手に「容姿」を求める女性が過去最高の現実、男性は女性に「経済力」を求めるようになった

スポンサーリンク

1 :2022/10/16(日) 07:39:39.10 ID:aPikPpj19.net

東洋経済2022/10/16 5:30 荒川 和久 : 独身研究家
https://toyokeizai.net/articles/-/625473

「世の中ね、顔かお金かなのよ」

これは、結婚の話題の際などによく引用される回文です。回文とは、上から読んでも下から読んでも同じ言葉になることを指します。

結婚相手に求める条件として、「男は女の容姿を求め、女は男の経済力を求める」と言われてきました。「容姿で結婚相手を選ぶなんてとんでもない」と思う人もいるでしょうか。

しかし、家と家同士の伝統的なお見合いで結婚していた時代ではなく、自由恋愛による結婚が9割を占める現代において、好き嫌いの感情を大きく左右するビジュアル面を無視しろというのも無理な話というものです。

■「容姿条件」が男性より女性のほうがわずかに上回った
2021年の最新の出生動向基本調査によれば、結婚相手に求める条件として「重視する」「考慮する」を合わせた指標で、相手の「容姿」が1992年の調査以降の過去最高記録の81.3%となったようです。

そう聞けば「未婚男性たちもそんなことばっかり言っているから結婚できないのでは?」と思ってしまうかもしれません。が、これは女性側が男性に求める条件のほうなのです。

もともと「人柄」「家事育児能力や姿勢」「仕事への理解と協力」の3項目については、つねに男女とも高い割合を示していましたが、はじめてこの「容姿」条件が男性より女性のほうがわずかではありますが上回りました。

もちろん、女性側の条件として「男性の経済力」は相変わらず高いもので91.6%もありますが、令和の時代において「男は経済力だけではなく容姿まで求められるようになった」のです。

その変化の大きさは、長期推移で比較すると明らかです。1997年の数値を基準として、割合の差分の変化を示したものが以下のグラフです。

女性の条件としての「男性の容姿」は、全項目中もっとも増加幅が大きく、およそ14ポイントも増えています。同時に、興味深いのは男性の条件としての「女性の経済力」の増加です。その増加幅は17ポイントもあります。

つまり、女性は男性の容姿を求めるようになり、男性は女性の経済力を求めるようになったわけです。まるで今までの男女の条件が逆転したかのようです。

冒頭の回文のように「顔かお金か」のどちらかではなく、「結婚は、男も女も顔とお金の両方を求め始めた」ということになります。率直に申し上げて「欲張りすぎでは?」と思ってしまうのは私だけでしょうか?

■婚活から降りる男性が増える?
男性側にしてみれば、元々「年収いくら以上」みたいな条件を突きつけられて、婚活から降りる男性も多い中で、さらに「容姿」まで求められてしまっては参加者がいなくなるのではないでしょうか。

しかし、そもそも論として恋愛において「容姿」を求められるのは女性という前提そのものが間違っていたとしたらどうでしょう?

男女とも「容姿に自信がない」グループほど「恋愛経験なし」率が高まりますが、男女では男性のほうがより顕著に「容姿」の影響を受けていることがわかります。それも50代よりも30代、20代と「若ければ若いほど男性のほうが容姿の自信の有無で恋愛できるか否かが決定されている」のです。

■「金がないから結婚できない」は本当?
婚姻減の要因としてよくいわれる「金がないから結婚できない」問題があります。特に、正規雇用に比べて非正規雇用は不安定で低収入がゆえに結婚相手に選ばれないという声もあります。

事実、男性に関していえば、正規と非正規とでは全体的に非正規のほうが生涯未婚率は高く、非正規の場合は、たとえ500万円以上の年収があっても、全国平均の生涯未婚率28%を超える未婚率となっています。

しかし、これだけを見て、「だから非正規雇用が問題なのである。婚姻数を増やすには、非正規から正規雇用への転換を図ればいい」などと結論づけることはできません。未婚率ではその通りなのですが、未婚者の実数という視点でみると様相が変わります。

ご覧のとおり、45~54歳の生涯未婚者数で正規と非正規を比べてみれば、圧倒的に正規雇用の未婚者のほうの数が多い。それも最大のボリューム層は年収500万円以上の層です。非正規の未婚率が高いのは間違いないのですが、生涯未婚者として存在する数は、非正規31万人に対して、正規は109万人と3倍規模にもなります。

もし結婚が男の年収をあげるだけで成就されるなら、500万円以上の年収の正規男性は既婚者になっていてもおかしくはないはずです。現実はそうなっていません。

※長文の為、グラフ及び全体文は引用先で