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時給換算100円…締め切りに追われ 「ブラック」なアニメ業界に「ホワイト」中国系が進出

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1 :2022/08/18(木) 16:03:39.17 ID:CAP_USER9.net

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/973853.amp

 海外で人気の日本文化「クールジャパン」を引っ張るアニメ業界は、上がらない日本の賃金を象徴する。現場ではアニメーターが締め切りに追われ、低賃金で働きづめだ。そんな「ブラック」のイメージが強い業界に、「ホワイト」な中国系企業が続々と進出しているという。現状を探った。

 東京都心から電車で約40分。東京都町田市のビルの一室でスタッフが黙々とパソコンに向かう。男性はタブレット端末にペンを滑らせ、キャラクターの下絵に手際よく線を引いていた。

 中国の大手アニメ制作「彩色鉛筆動漫設計」が2018年に設立した「カラード・ペンシル・アニメーション・ジャパン」のオフィス。日本のアニメ業界との業務提携窓口として、中国で放映される作品や日本のゲームアプリのアニメーションなどの制作を担う。スタッフは日中、ベトナム、イタリアの17人がそろう。

 日本の業界では、アニメーターの大半はフリーランスで、最低賃金の適用を受けない業務委託契約が多い。動画制作者は平均年収125万円(平均27歳)という調査結果もある。

 「給料を時給に換算すると100円を切る人や、深夜に別のアルバイトを掛け持ちする人もいる」。カラード社設立を支援した広告代理店「日宣」(東京)の中山隆央さん(36)が明かす。

 カラード社は制作に集中できる環境を整えるため、アニメーターを正社員雇用し、住宅手当や交通費を支給。新卒の平均年収は約250万円と業界水準より割高だ。就業はフレックスタイム制を導入し、締め切り前でも残業する人はほとんどいない。「アニメを見る人に楽しんでもらうには、作り手の心が満たされていないといけない」と同社。

 日本のお家芸とされるアニメ制作だが、近年はカラード社のほかにも複数の中国系企業が進出。働きやすい労働環境を提供し、一部の人材が流動している。

(以下略)