1 :2022/08/09(火) 22:56:16.79 ID:UZApfQ8e9.net
年金保険料は月額16,590円、満額の受給額は月額64,816円と、とてもではありませんが
これだけで老後生活を賄うには無理があり、事前に何らかの対策が必要です。しかし、
30年にも及ぶ景気低迷の中、思い通りの資産形成が進んでいる人ばかりではありません。
厳しい現状を見ていきます。
65歳、クリーニング店経営独身男性の嘆き
「両親とずっとクリーニング店を経営してきました。生活は楽ではありませんでしたが
老後の年金は確保しなくてはいけないと思い、国民年金の保険料だけはずっと納めてき
ました。しかし、いざ年金を受け取る手続きをしてみてビックリしました。これだけしか
受け取れないなんて…。貯蓄もほとんどありません。死ぬまで働けということでしょうか!?」
年金を受け取るまで、ずっと自営業を営んでいた人が受け取る年金は「国民年金」のみです。
一方で、会社員や公務員として働いたことがある人が受け取る年金は、「国民年金+厚生年金」
です。要するに、自営業者は「国民年金」しか受け取れないのに対して、会社員や公務員は
「国民年金」に上乗せして「厚生年金」を受け取ることができる、ということです。
この時点で、自営業者と、会社員や公務員が受け取れる年金額にはかなりの差が出ます。
国民年金と厚生年金…大きく違うのは、保険料と年金額
[図表]「国民年金」と「厚生年金」の違い
それでは、「国民年金」と「厚生年金」の制度を比べてみましょう。
このように「国民年金」と「厚生年金」にはさまざまな違いがありますが、とくに注目したい
のが「保険料」と「年金額」の違いです。
国民年金の年金保険料は、男性も女性も、20歳の学生も50歳の自営業者も、すべての人が
一律の金額を支払うことになっています。令和4年度の年金保険料は月に16,590円です。
ですので、受け取れる年金額も満額で月に64,816円と、全員同じ金額です(ただし、年金
保険料の未納期間がある場合は、年金額は減額されます)。
それでは、国民年金と厚生年金の制度を確認したところで、本題に戻りたいと思います。
自営業者の方が受け取れる国民年金の年金額は、満額受け取ったとしても月に64,816円です。
この金額で、毎月の生活費を賄えると思いますか? 恐らくほとんどの人がNOと答えると思います。
実際に、総務省統計局の家計調査では、無職単身世帯の月の支出は134,478円となっています。
ということは、年金を満額で受け取ったとしても、69,662円足りない計算になります。
では、この不足額を補うにはどうしたらいいでしょうか。方法は2つです。1つは貯蓄を取り崩す
そしてもう1つは収入を得る=働く、という方法です。
取り崩せる貯蓄がある人は、国民年金の年金額が少なくても何の問題もありません。では
取り崩せる貯蓄がない人はどうしたらいいのでしょうか。収入を得続ける、すなわち働くしかありません。
国民年金のみの受給者の方は、年金をもらい始めるまでにしっかり貯蓄をしておくか、65歳を
過ぎてもずっと働き続けるか…。貯蓄ができたのに、娯楽等で使い果たしてしまったという人は
自業自得かもしれません。しかし、貯蓄をしたくても出来なかった人にとって、年金をもらえる
年齢を過ぎても働き続けなくてはいけないというのは、酷な現実なのではないでしょうか。
(一部抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bd0ce50997f05e4af6c0635f58ba4fdc9cc7748?page=1