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都内一戸建ての太陽光パネル義務化を答申 39代未満は賛成多く 中高年は賛否拮抗

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1 :2022/08/09(火) 13:10:37 ID:rp+D6ynT9.net

#再生可能エネルギー (そんな物は存在しません by FOX★)

東京都内一戸建ての太陽光パネル義務化を答申 住宅メーカーなどが設置 30代未満は賛成多く 中高年は賛否拮抗

 一戸建て住宅を含む新築建築物に太陽光発電パネルの設置を義務付ける条例改正について、東京都環境審議会が8日、制度のたたき台となる基本方針を答申した。一戸建てへの義務化が実現すれば全国初。都議会での審議を経て、都は2022年度中の改正を目指す。

 答申では、一戸建てを含む延べ床面積2000平方メートル未満の中小規模の建物は、住宅メーカーに設置を義務付けた。対象は、年間の住宅供給面積が2万平方メートル以上の大手メーカー。都は、約50社を見込んでいる。
 延べ床面積2000平方メートル以上の大規模建物は、建築主に設置義務を課した。必要な太陽光パネルは建築面積の5%。パネルの設置費用については、都が条例改正と合わせて支援を検討中で早ければ来年度予算に盛り込む。事業者は制度の取り組み状況を都に報告する。発電量などが不十分な事業者には都が指導し、事業者名を公表する。
 都は、30年までに都内の温室効果ガス排出量を00年比で50%削減する「カーボンハーフ」を掲げる。消費電力の50%を再生可能エネルギーにする計画で、太陽光の発電設備導入量は200万キロワット以上が目標だ。
 一戸建て住宅の太陽光義務化では、川崎市も24年4月の実施に向けて検討を進めている。
      ◇   ◇
 東京都内の一般の新築住宅に太陽光パネルの設置を義務付ける、都の環境審議会の答申に先立つパブリックコメント(意見募集)では費用負担への心配などから中高年世代の賛否が拮抗きっこうする一方で、30代以下は賛成が多数を占めた。気候変動への危機感についての世代間ギャップが浮き彫りになった。(沢田千秋、佐藤航)
◆設置義務住宅割合は世田谷区や多摩地区が高く、中央区や奥多摩で低く
 新制度では、住宅1棟につき最低でも出力2キロワットの太陽光パネルが必要となる。ただし、屋根面積が20平方メートル未満の住宅は、対象外となる方針。
あx 一戸建て住宅など中小規模の建物の設置義務を負う住宅メーカーの発電総量のノルマは、供給棟数と算定基準率で決まる。算定基準率は、太陽光パネルを設置すべき住宅の割合を示したものだ。

 この割合を区域で分ける場合、世田谷区や多摩地域の大半は85%、住宅密集地の23区の大半は70%に設定。高層建築が多い千代田、中央両区と、山あいで日陰が多い奥多摩町と檜原村は30%で最も低い。メーカーは都内全域を一律85%に設定することも可能だ。
 供給棟数と算定基準率に最低出力の2キロワットを乗じた発電総量がノルマで、この量を満たせば、1棟当たりの出力や設置棟数はメーカーが自由に決められる。
◆「建築コスト住民に跳ね返る」などの反対も
 太陽光義務化について、都が今年5月下旬から1カ月間募集したパブリックコメントでは、約3700件の意見が寄せられた。賛成56%、反対41%で、都民の意識は二分。反対が多かったのは50代、60代だ。

 「新築住宅建設コスト高で住宅の新陳代謝が抑制される」「建築コストとして住民に跳ね返る」。こうした懸念に対し、都は初期費用の約100万円は、自家消費の電気代と売電によって10年間で回収できると説明。「メンテナンスの負担を強いられるのは不当」という不満には「パネル表面のほこりやごみは、雨風で洗い流される」と説いた。
◆「今しかみていない判断はだめ」とつづった17歳
 パブリックコメントで審議会が注目したのは若い世代の意見だった。20代未満は86%、20代は77%が賛成。「私は17歳です」と書かれた意見には、「今しか見ていない判断ではなく、地球環境が手遅れになった後、後世が受けなければいけない被害を忘れないで」とつづられていた。
 東京電力管内では、3月に電力需給逼迫ひっぱく警報が、6月には同注意報が出された。また、都によると、燃料価格の高騰により、東電管内の電気料金は13カ月連続で値上がりし、1年間で1.5倍になった。
 審議会の会長、高村ゆかり・東京大教授は答申にあたり「(太陽光の義務化は)若い世代にとって、これから持続可能な東京をどうつくっていくかだけでなく、エネルギー価格が上昇する中、足元の都民の生活と事業を守る」と強調した。

東京新聞 2022年8月9日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/194659