1 :2022/08/02(火) 09:41:36 ID:4W7VW0/k9.net
「ホス狂い」とは、文字通り「ホスト」に「狂い」、自ら稼いだ大金の大半を費やすこと。彼女たちの収入源のほとんどはパパ活や風俗などいわゆる「夜の仕事」だ。身を粉にして稼いだ大金をすべてホストに捧げる彼女たちはどこか誇らしげに「ホス狂い」を自称する。ホス狂いたちは何を求めて夜な夜なホストクラブに通うのか。事件記者として強く興味を引かれた筆者は、歌舞伎町に居を移し、彼女たちへの直撃取材を試みた。
「とにかく一番になりたかった」
レオ君の次に出会ったのは、歌舞伎町の老舗有名ホストクラブにつとめる紫陽君だ。紫陽君はねねさんよりかなり年上の30半ばだが、女優の橋本環奈に似たかわいらしい顔立ちにばっちりメイクを施しており、実年齢にはまず見えない。これまで年下としか付き合ってこなかった彼女にとって、経験豊かな有名店のベテランホストである紫陽君は新鮮に映り、あっという間に夢中になった。
「とにかくカレのお客さんの中で一番になりたかった」と語るねねさんは、紫陽君の店に月平均150万円以上を費やしたという。自身が忙しくて店に行けない時は友人を“代理”で店に送り込み、カレの売上げに貢献した。
それだけの出費があれば当然、ソープやデリでは追い付かず、パパ活にも手を広げた。見映えのいいねねさんは、現在「大人の関係あり」でも3万から5万円という相場で、平均2ケタを稼ぎ出す。しかしそんな彼女の“頑張り”は長くは続かなかった。
「気が付けば、私はカレに『こんなに頑張っているのに』と過度な見返りを求めるようになったんです」(ねねさん)
「気持ちはまだ変わっていません」
電話やラインで24時間繋がることを要求する、アポなしで家に押しかけるなどの迷惑行為を繰り返した彼女に、ついには紫陽君は「嫌いだ。もう店にも来るな」と絶縁宣言の上、「出禁」を言い渡した。月に3ケタ使う“上客”であったにも関わらずだ。
ねねさんは、あまりのショックに自室の浴場で自殺を図った。
「死ぬときは、自分が一番幸せだった時の映像を見て死のうと思った。だから、レオくんとのシャンパンタワーの動画を観ながら死のうと思って・・・・だけど結局、怖くなって自殺はできませんでした」
私の取材を受けてくれたのは、自殺未遂を測って1週間もたっていない頃だった。
「紫陽くんへの気持ちはまだ変わっていません。少し前、女の子が『好きで好きで仕方なかったから』と、ホストを刺しちゃった事件があったでしょう? 私の場合は相手を刺さずに、加害は自分に向かったわけだけど、彼女の気持ちはすごくよくわかる。