1 :2022/06/27(月) 21:37:02 ID:CAP_USER9.net
https://magmix.jp/post/98121
1980年代の黄金期「週刊少年ジャンプ」で人気だった『魁!!男塾』は、読者の度肝を抜く荒唐無稽で奇想天外な展開で愛されました。特に、死んだはずのキャラクターが「実は生きていました」と、元気になって再登場するのはもはやお約束!今回は再々登場すら当たり前だった『魁!!男塾』における5人の「不死身キャラクター」をご紹介します。
■何度死んでもよみがえる! 熱い男たちの闘いにくぎ付け!
1980年代の黄金期と呼ばれる「週刊少年ジャンプ」で連載されていた『魁!!男塾』(作:宮下あきら)は、「男らしく硬派」という点では同年代の最高峰とも言える作品です。色々な意味で読者の度肝を抜く、荒唐無稽で奇想天外な展開が人気を集めました。
特に読者を驚かせたのは、死んだはずのキャラクターが「実は生きていました!」と、元気に再登場、または再々登場するという「生き返り」展開です。作中で「死亡」とハッキリ書かれていたはずなのに、しばらくすると「実は生きていました!」と帰還し、すぐにまた死闘を繰り広げるのですから、荒唐無稽ぶりが徹底しています。しかし、この荒唐無稽ぶりこそが『魁!!男塾』の魅力であり、どんなことが起こっても、それはそれとして受け入れて読み進めたいほど、パワーに満ちていて面白い作品だったのです。
今回はそんな『魁!!男塾』で死んだはずなのに生きていた「不死身キャラクター」を振り返ります。
●3度死んで3度よみがえった富樫源次
富樫源次(とがし・げんじ)はドスを使ったケンカ殺法を得意とし、いつも兄の形見である破れた学帽をかぶっています。
関東豪学連との「驚邏大四凶殺(きょうらだいよんきょうさつ)」では、鳥人拳の使い手・飛燕(ひえん)と対戦して窮地に立たされますが、男塾の仲間たちからの大エールに支えられ、最後は飛燕ともども断崖絶壁から落ちて相打ちに持ち込みました。寿命蝋の炎も消えたため、死亡とされましたが、その後、完璧な治療を施されて男塾に戻っています。
富樫は唯一の肉親であった兄を殺された復讐のために男塾に入っており、男塾を支配する三号生・大豪院邪鬼(だいごういん・じゃき)相手に闘いを挑んだ時には、腹にダイナマイトを巻いて突撃したほどです(この時には火が付いたダイナマイトの上部だけを斬られ、死亡には至っていません)。
その後、4年に1度開催される「天挑五輪大武會(てんちょうごりんだいぶかい)」では、虎丸龍次(とらまる・りゅうじ)とタッグを組んで阿們(あもん)・?們(うんもん)と対戦し、この時も断崖絶壁から弟の?們もろとも落ちて死んだと思われました。そして、相棒の虎丸は、谷風によって運ばれた破れ学帽をかぶって、残った阿們と戦い、からくも勝利。
虎丸が「お 俺達 ふたりの勝利だ……!!」と学帽を握りしめながら富樫を讃えていたところに、本人が崖を這い上ってきます。そして、地面に叩きつけられる寸前、誰かが幕を張って彼の身体を受け止めてくれたおかげで命拾いしたと言うのです。「死んだと思ったけど、天才医師・王大人(わん・たーれん)によって救われた」というパターンと同じく、この「死んだと思ったけど、知らないうちに誰かに助けられていた」というのも、『魁!!男塾』ではよく見かけるパターンでした。
さらに「七牙冥界闘(ばとるおぶせぶんたすくす)」では、再び虎丸とタッグを組んで宝金丹(ほう・きんたん)・宝銀丹(ほう・ぎんたん)と対戦するも、今度は鉄仮面をはめられていたぶられた挙句、腹を刺されて息絶えてしまいます。その際には、一緒に戦った虎丸に対して、「やはりおまえはサイコウのダチだったぜ アバヨ」という血文字の言葉まで残すという丁寧さ。虎丸の咆哮が涙を誘いました。しかし、その後、王大人に「中国三千年の歴史を持つ医術の秘」をもって助けられ、闘いの場に復帰しています。特別な拳法なども身につけているわけではなく、気合と根性で生き抜いてきた富樫こそ、最も「不死身の漢」なのかもしれません。