最新記事(外部)
お勧め記事(外部)

「デート経験なし4割」で大騒ぎするが、40年前も20年前も若者男子のデート率は変わらない

スポンサーリンク

1 :2022/06/17(金) 23:12:15.92 ID:awLsS9wp9.net

荒川和久独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター
6/17(金) 9:06

デート経験なし4割は衝撃なのか?

内閣府が6月14日に公表した「令和4年版男女共同参画白書」が、テレビでもネットでも大きな話題となった。とりわけ「20代男性の約4割はデートの経験がない」という調査結果に関しては、ツイッターでも「デート経験なし」がトレンド入りするほどだった。
案の定、テレビではだいたいどの局も、「信じられない。頑張ればいいのに」「男が頼りないなと思ってしまう。度胸がないのか?」などという40代、50代の中高年男性の街角インタビューの映像などを流し、コメンテーターからは「恋愛以外の選択肢が増えた」「コミュニケーションの取り方がわからない男子が増えた」などの意見が出る。野田聖子・男女共同参画担当大臣も「ネットなど、自分だけでも過ごせる多様なツールが増えてきたこともある」などと語っている。
まるで、これが令和の若者の意志や選択、行動のせいで起きてしまった現象であるかのように。
しかし、この連載をお読みの方はご存じの通り、何度も私が説明しているが、これは「今に始まったことではない、以上」で終わりの話なのである。

恋愛強者3割の法則

令和の若者であろうと、平成や昭和の若者であろうと、彼氏・彼女がいるとか恋愛をしているという割合は大体30%程度で変わらない。少なくとも、国の基幹統計のある1980年代から約40年近く変わっていないことは事実である。
それが「恋愛強者3割の法則」と私が名付けているものである。
それについてはこちらの過去記事に社人研の1982年から2015年までの推移グラフを掲出しているので参照されたい。

→40年前から「恋愛強者は3割しかいない」のに「若い頃俺はモテた」という武勇伝おじさんが多い理由

しかし、いくらそういうファクトをエビデンス付きで出しても、白髪交じりの頭髪世代のおじさんたちは納得しないのである。
「いやいや、それは間違いだ。付き合うかどうかはともかく、デートした経験があるかないかでいえば、俺らの若い頃はみんなデートしてたよ。4割もしていないなんてことはない」と自信満々で否定してくる。
百歩譲って、この発言をされるご本人はデートしていたとしよう。しかし。自分がしていたからといって全国の若者がデートしていたことにはならない。

昔の若者はみんなデートしていた?

確かに、今還暦近辺の世代が若者だった1980年代は恋愛至上主義時代といわれる頃である。
テレビでは恋愛トレンディドラマが大流行し、ラブソングがヒットチャートを席巻し、クリスマスはカップルで赤プリと高級レストランとティファニーがセットと喧伝されていた時代でもある。

→「クリスマスはカップルで過ごすもの」という文化の起源とその隆盛、そして「クリぼっち」の復権

しかし、残念ながら、メディアがそういう空気を作ったとしても、必ずしも全員が恋愛をしていたわけではないし、ましてや必ずデート経験があるわけでもない。

https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20220617-00301260