1 :2022/05/31(火) 12:46:12 ID:E0r39sex9.net
2022年05月29日 09時16分
薬物依存症の治療や過去に逮捕された経験などをつづったブログから、本名や勤務先を特定されて、会社に前科を「密告」された男性がいる。早大卒シャブ太郎さん(仮名)だ。
早大卒シャブ太郎さんは、覚醒剤をやめて6年となる。同じ会社で約15年働き続けてきたが、退職せざるを得ない状況に追い込まれている。
いったい、なぜこのようなことになったのか。早大卒シャブ太郎さんに聞いた。
●前科を隠して就職「賞罰欄のない履歴書」選ぶ
早大卒シャブ太郎さんの卒業校は、名前のとおり、早稲田大学だ。薬物と出会ったのは大学4年次のころ。当初はうつ状態に悩み、精神科で処方される睡眠薬を飲んでいたが、徐々に「合法ドラッグ」とよばれる薬物を使うようになった。
大学卒業後は早稲田大学大学院に進学。しかし、薬物をやめられず、「合法覚醒剤」と呼ばれる処方薬「リタリン」に依存し、その後、合成麻薬のひとつであるMDMAも使用した。
「MDMAを買った日、売人に『シャブもあるよ』と言われたんです。翌日、シャブ=覚醒剤を買って初めて使い、やめられなくなりました」
大学院は2年次に中退。フリーターをしながら、覚醒剤やMDMA、コカインを使い続ける日々を送っていたが、2000年代半ばに覚醒剤取締法違反で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を言い渡された。
現在働いている会社に応募し、採用されたのは、その判決から1年後のこと。履歴書は賞罰欄のないものを選んだ。面接でも、前科に関することは一切聞かれなかったという。
「薬物依存症の治療はまったく受けていませんでしたが、採用されてから約8年ほど、不思議と『覚醒剤を使いたい』という欲求に駆られることはなかったんです。それだけ、仕事が充実していたんだと思います。ただ、前科を隠していることに対しては、常に強い罪悪感を抱き続けていました」
賞罰欄のない履歴書は多く、早大卒シャブ太郎さんのように、前科を明かさずに就職する人たちもいる(カリスタ / PIXTA)
賞罰欄のない履歴書は多く、早大卒シャブ太郎さんのように、前科を明かさずに就職する人たちもいる(カリスタ / PIXTA)
●在職中に2度目の逮捕、社長・取締役の配慮に「感謝しかない」